アルバム「Young Love」に収録
38枚目のシングル曲
今回紹介する曲は、サザンオールスターズ夏の定番曲『太陽は罪な奴』。
1996年に発売されたアルバム「Young Love」に収録されています。
シングルとしては38枚目ということで、いかにサザンオールスターズが長年活動してきたかが分かりますね。
またこの曲はTVCMにも使われ、そのCMにはメンバー全員が出演しています。
動画サイト「YouTube」で、当時のCM動画を探してみたら見つかりました。
下にアップしておきます。
タイトルの意味を考える
「罪な奴」=「憎い奴」
ここでタイトルの意味を考えてみましょう。
タイトルは「太陽は罪な奴」です。
ここでは「太陽」が、さも人間であるかのように表現されています。
これは「擬人法」といって比喩の一種です。
その「太陽」が「罪な奴」になっています。
いったいなぜ「太陽」は「罪な奴」なのでしょうか?
この曲は「夏」がテーマです。
そのなかでも、おそらく「真夏」がこの曲の舞台。
皆さんご存知のように、「真夏」にはさまざまなイベントがあります。
お祭り、花火大会、ビーチでのイベントもあることでしょう。
学生の皆さんのなかには、夏に合宿する方もいらっしゃるかと思います。
イベントの開催数が多いためか、夏には「カップル」になる数が多くなります。
『太陽は罪な奴』も、そんなカップルの情景を描いた曲。
ジリジリ焼けるように熱い「太陽」が、カップルの距離感を縮めてくれるのに一役買っている。
そんな意味で、この曲の作詞をした桑田さんは「罪な奴」と付けたのではないでしょうか?
タイトルは『太陽は罪な奴』ですが、「太陽は憎い奴」と読み換えても問題ないと思います。
楽曲を聞いてみよう♪
この曲のシャッフル(跳ねるリズム)感が分かる動画
次に『太陽は罪な奴』を聞いてみましょう。
残念ながら「YouTube」には、公式MVがアップされていませんでした。
しかし、この曲の特徴が分かる動画を発見しましたので下にアップします。
ご覧ください。
いかがでしたでしょうか?
動画に映っている方が『太陽は罪な奴』に合わせてドラミングしています。
彼がドラミングの参考に聞いているのは、『太陽は罪な奴』のライブバージョンですね。
でも、正規の音源とほとんど変わりません。
動画に映っている人のドラミングは素晴らしいですね~。
正確な上、難しいこの曲のリズムを軽々と叩いています。
この曲のリズムはシャッフルです。
シャッフルとは、跳ねるようなリズムのことをいいます。
シャッフル曲はノリが良いため、昔から使われているリズムの一種。
この曲の特徴である、キャッチ―なメロディーを補うかのようなリズムです。
曲調はメジャーコードで明るいです。
ただ明るいだけではなく、所々に桑田さんのエッセンスが挿入されたコード進行。
一見、何気ないコード進行のような気がしますが、実際は結構複雑なコード進行です。
そして何といっても聞きどころは、桑田さんのボーカル。
しゃがれ声とソウルフルな声が合わさり、高いキーを見事に歌いあげています。
『太陽は罪な奴』歌詞解説
Aメロ
DO YOU BELIEVE ME?
AND DO YOU NEED ME?
君無しじゃ 恋はおぼろ
愛されて咲くという
向日葵のような
熱い肌に恋しよう
出典: 太陽は罪な奴/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
Aメロは「君は僕を信じ、必要としてくれているのかい?」という疑問符からはじまります。
「僕」が主人公で「君」はその恋人なのでしょう。
主人公は恋人である「君」にぞっこんみたいですね。
主人公は「君」を「向日葵(ひまわり)」に例え、賛美します。
「向日葵」といえば夏の花。
この部分で、この曲の季節設定は夏であることが分かります。
また、「BELIEVE ME」と「NEED ME」で韻を踏んでいることも分かりますね。