Aメロ2回目
DO YOU REMEMBER
A LOVE SO TENDER?
揺れる胸は手にし頃
罪深き夏という
魔性の季節は
終わりなき ロング・バケイション
出典: 太陽は罪な奴/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
続いて2回目のAメロも、冒頭は英語です。
日本語にすると最初は「君は覚えているかい?」。
次は「(主人公は)君の恋人だよね?」になります。
これは主人公が悲観的になっているのではありません。
むしろその逆で「君」の恋人になれた喜びを表現しています。
豊満な「君」のボディを見つめる主人公。
そして、それを美しく見せる「夏」の「太陽」。
「夏の太陽は罪深い」。
ここからタイトルにある「罪」の意味が推測されますね。
夏を形容する言葉として定着した「ロング・バケイション」。
最後の「ロング・バケイション」というフレーズは、何かのオマージュでしょうか?
例を挙げると、大瀧詠一の『A LONG VACATION』。
その他にTVドラマの『ロング・バケーション』もあります。
Bメロ
二つの影が寄り添うたびに
口づけ交わす砂の上
出典: 太陽は罪な奴/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
砂浜の上で寄り添う主人公と「君」。
ここではその情景をダイレクトに表現するのではなく、「影」を介して表現しています。
影法師を見ると二人の影が一つになろうとしている。
顔の影は一点だけ一つになっている。
ロマンティックな表現だと思います。
名フレーズ登場
サビ
高気圧はVENUS達の交差点
愛欲にときめくSTAGE
あの空へしぶき上げて
太陽にKISSをしよう
出典: 太陽は罪な奴/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
サビでは名フレーズが登場します。
それは冒頭の「高気圧はVENUS(ヴィーナス)達の交差点」というところです。
このまま意味を考えると、まるでちぐはぐな意味になってしまうかと思います。
ですので、このフレーズについて少し解説します。
まずは簡単に解釈できるところから。
「VENUS」は「夏にはじけている女性」のこと。
サビは主人公の視点ではなく、第三者の視点で描かれています。
「夏という季節に興奮し、はじけている女の子たち」とすれば、表現も幾分か和らぐと思います。
次は「交差点」。
ここの解釈は難しいですね...。
「交差点」を分かりやすい表現にすると「交わるところ」。
この歌詞に照らして表現を変えると「行き交う所」となるでしょう。
最後に「高気圧」。
ここも解釈が難しいです。
「高気圧」を細分化してみましょう。
すると、「気温が高い」→「太陽が燦燦(さんさん)と照り付けている」になります。
この歌詞では「太陽が照らす夏」といった意味になるでしょう。
すべてをかみ砕いて表現すると「太陽が照らす夏は、はじけた女の子たちが行き交う場所」。
上記のような意味になるかと思います。
桑田さんの比喩表現がとても素晴らしい一文ですね。
そして、最後の「太陽にKISS」という部分の「太陽」とはいったい何なのでしょうか?
恐らく「太陽」=「君」だと思います。
主人公にとって「君」は「(夏の)太陽」みたいに輝かしい存在なんですね。
2番Aメロ
Do YOU BELIEVE ME?
AND DO YOU NEED ME?
眩し過ぎて目も虚ろ
この恋に勝つという
灼熱の浪漫
戯れにシャツを脱ごう
出典: 太陽は罪な奴/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
夏の「太陽」と「君」という「太陽」みたいな存在。
その両方の存在によって、主人公は心地よい疲労感をもてあそびます。
しかし、主人公は疲労してばかりもいられません。
「君」を確実にゲットするため、主人公はひと夏頑張ります!
そして、「シャツを脱ごう」というフレーズから、楽曲の舞台は海やプールであると推測できますね。
2番Aメロ2回目
DO YOU REMEMBER
A LOVE SO TENDER?
青春の日々はおぼろ
さよならの度に
また来る夏を
待ちきれぬ ロング・バケイション
出典: 太陽は罪な奴/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐