「Mosquito Bite」はこんな曲

エレキギターの無機質な掛け合いから始まるこの曲。

そこに乗っかってくる気怠いヴォーカル。

音に隙のある感じが独特で冒頭から聴き入ってしまいますね。

Bメロからはドラムも入り、曲が躍動していきます。

ここのドラムも所々休符を挟んだ面白いアレンジです。

楽曲に沿った機械的な雰囲気を醸し出していますね。

サビではゆったりとしたリズムに、流れるようなメロディーを展開。

静かに燃える炎のようなイメージを彷彿とさせます。

立ち向かう

この曲を聴いて筆者の頭に浮かんだ言葉は「立ち向かう」というものでした。

Aメロ、Bメロの無機質さは、まるで戦場へ向かう戦士の緊張感を表しているようです。

サビのメロディーからは「ただ静かに、揺らがない」のようなイメージを感じました。

やはりこれは「BLEACH」のために作られた曲なんですね。

MVは全編アメリカで撮影

メンバーが海外育ちだったり、海外アーティストのオープニングアクトを務めたり。

なんともグローバルな印象の強い[ALEXANDROS]。

今回リリースした「Mosquito Bite」のMVはなんと全編アメリカで撮影されたものだそうです。

それも手掛けたのはライアン・バルデス。

KRONやStone Sourなど、ヘビーロック界の重鎮御用達の監督です。

「BLEACH」の特別映像もアツイ内容でしたが、こちらも凄いですね!

映像は[ALEXANDROS]の演奏をメインにした内容になっています。

ですが気になるのは、実験室のような場所で横たわるメンバーの姿。

どうやら脳内をモニタリングされているようですね。

モニターに映し出されたのが彼らの演奏する様子でした。

四六時中音楽のことを考えているとでも言っているかのようですね。

最後にはその熱量に負けたのか、モニターが壊れてしまいます。

監督のライアン・バルデスも彼らの楽曲に対する熱量を再現したいと思ったのではないでしょうか。

気になる歌詞をチェック

「Mosquito Bite」の歌詞はほぼ全編英語詞になっています。

それも作詞を担当したヴォーカル、川上が海外育ちなので、にわか仕込みではありません。

ここからはその内容を一部紹介しましょう!

思い出す子供時代

I was just a little boy
Smelled a little like soy
Couldn’t find a place that’d let me in
That’s the way the things have been

出典: Mosquito Bite/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平

豆臭いと言われていた子供の頃を思い出す。

俺には居場所がなかった。

それが物事の道理だとでもいうように。

主人公は仲間外れにされた少年時代の記憶を振り返っているようです。

当然のように行われる差別。想像すると胸が苦しくなりますね。

信用できないアイツら

And
Everybody’s gonna tell me to wake up, wake up
Everybody’s gonna tell me to wake up, wake up
Pretend they gonna save me when they make me drown

出典: Mosquito Bite/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平

「目を覚ませ」とアイツらが呼んでいる。

でもアイツらは俺を救うふりをしているだけ。

またきっと溺れさせるつもりなんだ。

人の不幸は蜜の味とはよく言ったもの。

「お前のためを思ってる」みたいなことを言って結局は足を引っ張ろうとする。

そういう人って確かに居ます。

主人公が子供時代を振り返っていたのは、自分が悔しい思いをした記憶を追っていたのですね。