重度の後悔に終わる我爱你
出典: チャイナアドバイス/作詞:真部脩一 作曲:真部脩一
男女の友情が成立しなくなるのは、どちらかが相手を異性として見てしまったら。
きっと主人公と主人公が思いを寄せる彼も、昔は気の知れた関係だったのでしょう。
おそらく彼にとってその関係は現在も変わっていません。
変わったと感じているのは主人公だけです。
「こんなことならもっと違う形で出会いたかった」
いつしか主人公はそんな思いを抱えるようになっていきます。
今の彼女と別れて新しい恋をしチャイナ!
そんなやつ
やめちゃいな チャイナ
チャイナ・アドバイス
もう私の虜になっちゃいなよ
チャイナ・アドバイス
出典: チャイナアドバイス/作詞:真部脩一 作曲:真部脩一
ここ最近、主人公の男友達が話題に出してくるのはいつも彼女について。
どちらかといえばのろけ話よりも、彼女と過ごす将来の不安について語っているようです。
「いつか彼女に裏切られそうな気がする」
「彼女が何を考えているのか時々わからない」
「このまま一緒にいて自分は彼女を幸せにできるのだろうか」
そんな相談をされても、主人公が彼に伝えたいことは1つしかありません。
しかし、主人公はそれをなかなか口に出すことができずにいます。
なぜなら、自分と彼の関係が壊れてしまうかもしれないから。
結局、自分を見てほしいとは言えず、
「あなたならすぐ良い相手が見つかるよ!新しい恋愛でもしてみたら?」
と、友情ごっこを続けてしまう主人公。
友情から恋愛に発展させるためには、まだまだ先が長いようですね。
自分へのアドバイス
鈍感な彼
表情に言外に潜む我爱你
我爱你 我爱你
そう曖昧に
懊悩の限界に挑む我爱你
出典: チャイナアドバイス/作詞:真部脩一 作曲:真部脩一
関係が壊れるのを恐れ、友情はキープしたままアドバイスをおくる主人公。
とはいえ、いつまでもこのままの状態を続けるつもりもありません。
どうにかして、自分を恋愛対象に見てもらいたい。
そんな気持ちから、さりげないジャブを何度か彼に打っておきます。
「何でも話せる相手の方が気楽で付き合いやすいんじゃない?」
「この年齢になるとなかなか出逢いって少なくなるよね~。」
精一杯のアピールは彼に届くのか。
しかし様子を見てみると、彼の反応はイマイチだったようです。
鈍感な彼にもう少しストレートな発言をしたい主人公ですが、あまり攻めの姿勢をとることもできません。
一体どうすれば、この恋愛は進展することができるのでしょうか。
さっさと今の恋愛を諦めチャイナ?
ねえそろそろ
やめちゃいな チャイナ
チャイナ・アドバイス
いい加減に 大人になっちゃいなよ
チャイナ・アドバイス
出典: チャイナアドバイス/作詞:真部脩一 作曲:真部脩一
1番のサビは彼に対してのメッセージが綴られていました。
一方で、2番のサビは主人公が自身にアドバイスしているように感じられます。
どんなに彼女の話をされようとも、彼への気持ちを決して口に出さない主人公。
しかし心の奥底では、早く彼の恋愛が終わってほしいと願っています。
そしてあわよくば、彼女と別れたら自分に振り向いてほしい。
言ってしまえば略奪愛を狙っているわけです。
とはいえ、そんな実現するかどうか予測できない恋愛に、主人公はややお疲れモード。
執拗に彼を求める自分が子供じみているような感じにさえ思えてきます。
主人公は、そんな自分自身に対しても
「今の恋愛を諦めて、新しい恋に進んだら?」
とアドバイスしているのではないかと筆者は思いました。
物語は『(恋は)百年戦争』に続く?
主人公と彼の友情関係がその後どうなったのか。
チャイナアドバイスを読み解く限り、結末は記されていないように思います。
しかし物語の結末は、ひょっとすると同アルバムに収録されている「(恋は)百年戦争」に繋がっているのかもしれません。
というのも、「(恋は)百年戦争」に出てくる歌詞がとにかく意味深なものばかりだから。
“恋の三角形”やら“盗んだ赤い糸”やら、気になるフレーズばかりが楽曲中に散りばめられています。
筆者の個人的な見解ですが、こちらは「チャイナアドバイス」で話題に取り上げられた彼女側の歌なのではないかと思います。
という解釈を踏まえて聞くと、チャイナアドバイスに登場する二人の結末が見えてくるかも!?
気になる方は「チャイナアドバイス」と是非一緒に聞いてみてくださいね。