満を持してリリースされた1stアルバム「Moon Boots」

【Bird Bear Hare and Fish/Moon Boots】全曲解説!恐るべき完成度!!の画像

2018年9月5日、Bird Bear Hare and Fish(以下BBHF)の1stアルバム「Moon Boots」がリリースされました。

前身バンドGalileo Galileiでの活動が終了して以来、約2年の時を経て発売された今作。

2年という時間は解散というには短く、活動休止といったイメージの方が合っているように感じますね。

一度はバラバラになった彼らですが、それほど惹き合うものがあったのでしょう。

なんにせよ、ファンとしてはすぐに戻って来てくれたことは嬉しいですね!

そして2年という時間で彼らは止まっていたわけではありません。

「Moon Boots」を聴いていただければ、それは如実に感じることができます。

パワーアップして戻ってきた彼ら。そのサウンドに迫っていきましょう!

アナログ盤も

今回リリースされた「Moon Boots」は、9月26日から限定生産でアナログ盤の発売も決定しています。

楽曲も配信中心になってきている昨今、CDに商品価値は薄れてきていることは否めません。

CDの利点の一つは形として手元に残ること。

これを考えるとアナログ盤というのはその特別感をもっと上位の形で満たしてくれます。

独自の路線を行くBBHFのスタイルから、こだわりのあるコアなファンも多いことでしょう。

そのファン層を考えると、アナログ盤のリリースも喜ばれるのではないでしょうか。

超豪華な制作メンバー

今作で注目される点は制作に携わったメンバーの豪華さにもあります。

プロデューサーはGalileo Galilei時代から親交のあるPOP ETCのChris Chuを起用。

ミックスエンジニアにはKanye WestやBeyoncéを手掛けるAndrew Dawsonが携わりました。

Andrew氏の起用はChris Chu氏の紹介によるもの。

その仕事ぶりを聞いたメンバーが惚れ込んでのオファーだとのことです。

その他にもTHE 1975やARCTIC MONKEYSを担当したMike Crossey、WALK THE MOONを手掛けたBrian Phillipsなども参加。

まさに世界レベルのサウンドクリエーターが集結するドリームチームでの制作が行われたのです!

Galileo Galileiとは一味違ったサウンドに

今作は楽曲の制作もGalileo Galilei時代とは全く違った形で行っているといいます。

というのも、当時と違って今はメンバーの住まいがバラバラになっていることが理由です。

Vo&Gt、Drの尾崎兄弟は出身地である北海道に戻っていました。

対してBaの佐孝仁司、新しく加わったGtのDAIKIは東京在住。

この状況が理由で、遠距離でのデータのやり取りで制作が行われたとのこと。

しかしこれが功を奏し「個々の意向をしっかり取り入れた制作ができた」とVo&Gtの尾崎雄貴は語っています。

DAIKIの加入の影響も

GtのDAIKIの加入も、そのサウンドに大きな影響を与えています。

Galileo Galilei時代から関わっていたと言っても、当時彼はサポートメンバー。

サウンドの主導権は正式メンバーの3人にあったのでしょう。

尾崎雄貴も「DAIKIが入って個々がプレイに集中できるようになった」と語っています。

これは3人で補っていた部分を4人に分散出来た結果でしょうか。

より込み入ったプレイが期待できますね!

ダイジェスト映像を紹介

ここでアルバムのダイジェスト映像を紹介しておきましょう。

制作を担当したのはアルバムのアートワークを手掛けたサンディエゴのデザイナー、Andrew Macgranahan。

隅々に渡るまでこだわりの人選が行われていますね!

収録曲を全曲解説!

「Moon Boots」の収録曲はシングルリリースされた楽曲3曲と、新曲9曲からなる12曲。

ここからはその内容を1曲ずつ解説していきましょう!