ここの歌詞は、自分の心について歌っているのでしょう。
喜びも悲しみも感じられない。
そんな自分の心は、世の中と同じだけ空虚です。
しかし、空虚であるなら何も失わないで済みます。
そのことに安心を覚えると同時に、どこか切なさも感じているようです。
苦しみも痛みもない代わりに、心からの楽しみも喜びもない。
自分は本当に、このままの生き方でいいのだろうか?
過去を思い出しては後悔し、社会に流されて生きる毎日。
「来た道~」で歌われているのは、そんな不甲斐ない自分についてです。
けれどいくら自分が不甲斐なくても、今日も明日も地に足をつけて生きていかなければなりません。
道を踏み外そうと不幸になろうと、誰も責任を取ってはくれません。
自分の道を歩んでいるのは、他の誰でもない自分自身なのですから。
曖昧なものから目を背けない
擦れて溶けたビロード
見事に露わ傷を披露
けれど血は出ぬ我が身
中身が空っぽのお詫び
のらりくらり都会暮らし
出典: Slumberland/作詞:常田大希 作曲:常田大希
ここの歌詞でも、自分の不甲斐なさに対する羞恥ややるせなさが歌われています。
血が出ていない傷をあえて披露してみたり、空っぽの自分について謝罪してみたり……。
そんな無意味なことを繰り返しながら、今日も正義が曖昧な世の中に甘えて生きています。
世の中が間違いで溢れているのは、間違いがあった方が生きやすいからなのかもしれません。
しかし、それこそまさに”眠りの国”の象徴。
正義や善悪、そういった曖昧になっているものに対して、私たちはもっと真摯になるべきなのでしょう。
そうやってぼんやり生きているといつの間にか、取り返しのつかない間違いを犯してしまうかもしれません。
そうなった時に、後悔をしたのでは遅すぎるのです。
どうせ後悔をするのであれば、きちんと自分自身の意志を持って選んだ選択肢で後悔したいものですね。
最後に
いかがでしたか?
今回はKing Gnu『Slumberland』の歌詞とMVについて解説致しました。
『Slumberland』は日々を眠るように生きている、不甲斐ない自分を叱ってくれる曲です。
今の世の中はいろいろと間違っている。
しかし、そんな世の中を許容して生きている自分もまた間違っているのでしょう。
”眠りの国”は自分次第でいくらでも変えられるはずです。
どんなに小さくてもかまいません。
あなたも今日から、世界を変える為の一歩を踏み出してみませんか?
テンションをじわじわと上げる曲
タイトルと歌詞の関係性や言葉の1つ1つにセンスを感じるKing Gnuの楽曲たち。
以下の記事で紹介している曲も、彼ら独自の魅力に溢れています。
MVも歌詞も、とにかくカッコイイ!
彼らの音楽は聴いている人のテンションをじわじわと上げていきます。
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