Hey!Say!JUMPの『つなぐ手と手』って?
どのCDに収録されている?
テーマは恋人同士がよくするあの行動…?
恋人同士がよくすること、と聞いて何を思い浮かべますか?
ただ一緒にいること?ぎゅっとハグをすること?
様々ある中で、この楽曲においては「手をつなぐこと」にスポットを当てています。
手をつなぐ、という行動の中に託された想いとは一体何でしょう?
そんな想いについて、順に歌詞を読み解きながら迫っていきましょう。
大切な相手となら…
つなぐ手と手の感覚も 歩く足と足のリズムも
誰にもまねできないような 2人だけのスタイルになる
出典: つなぐ手と手/作詞:作田雅弥 作曲:作田雅弥
手の大きさ、厚み、感触。足の大きさ、歩幅、歩くスピード。
普段の生活では気にすることなんてない、人それぞれ違った手足の感覚。
それらは恋人同士という大切な2人がそろうことで、なぜか特別な意味を持つようになります。
相手の手に触れたときに得られる感覚は、言い換えれば触れることでしか得られないもの。
同じく歩くスピードだって、異なる者同士が交わることで、その2人だけの特別なリズムを生む。
そういった感触・リズムは次第に、2人だけが感じられるものとして特別なことに変わっていくのです。
些細なことかもしれませんが、相手を想い合う恋人たちはこんな小さなことにも意味を見出します。
そんな、2人の心温まるエピソードから曲が始まっていきます。
何でもないときでさえ特別な1日
繰り返す日々さえも
時間が流れ年をとった2人が 飽きもしないで日々を繰り返すんだよ
笑ったり 怒ったり 泣いてみたり
出典: つなぐ手と手/作詞:作田雅弥 作曲:作田雅弥
日常生活は毎日同じことの繰り返しで、時には飽きてしまうこともあるでしょう。
しかしそんな何気ない日々でさえ、大好きなあなたと一緒なら特別に感じられる。
そんな、心躍る日々の様子を歌っています。
あなたとなら平凡な日常を飽きずに続けられる、その理由は2行目で語られている通りです。
大好きなあなたといるだけで、自分の感情は前向きにも、そして時に後ろ向きにもなる。
恋人同士の2人にとっては、良くも悪くもその感情の揺れ動きそのものが、日々を彩る大切な要素なのです。
恋人同士に限らず、人は日々の中で何気なく感じる心の動きに鈍感になりがちです。
そのような現代人にとっても、非常に重要なことを伝えてくれているように感じられます。
つないだ手がくれる強さ
きっと僕らは互いの弱さを知るからこそ 手をつなぎあうのだろう
どんなときでも離さないことが 本当の強さだと教えられた
出典: つなぐ手と手/作詞:作田雅弥 作曲:作田雅弥
タイトルにもある通り、「つないだ手がお互いを強くする」ということを伝えています。
人間だれしも弱い部分を抱えているものですが、そのこと自体は当たり前です。
その弱さは自身の欠点かもしれませんし、ずっと抱えている悩みかもしれません。
整理できずに渦巻く感情かもしれませんし、もしかしたら相手に言えない秘密かもしれません。
この楽曲中に登場する恋人たちも例外ではないようです。
どんな「弱さ」を抱えているかはわからないまでも、お互いがお互いに違った弱さを抱えているのでしょう。
そんな2人がぎゅっと手をつなぐ、たったそれだけのことで、その弱さを補い合うことができるのです。
手をつないで一緒にいれば、相手の弱さを助け、そして自分の弱さを助けてもらうことができます。
そしてどんなことがあっても、一緒にいられる「安心感」という強さも得ることができます。
つまり手をつなぐことは、そうして補い合うだけでなく相手の支えになることでもあるのです。
それらを与えてくれるのが、「大切な相手とつないだ手」だというわけです。