「銀河鉄道999」
オリコン2位の大ヒット
ゴダイゴの「銀河鉄道999」は1979年7月1日にリリースされたシングルです。
詳しくは後で解説しますが、東映アニメーションによるアニメ映画『銀河鉄道999』の主題歌でした。
オリコンシングルチャートでは最高2位を獲得しました。
今回の記事ではこの「銀河鉄道999」について、様々な角度から解説したいと思います!
空前のゴダイゴブーム
この曲がリリースされた1979年当時はまさにゴダイゴブームと言っていい状況がありました。
このドラマは堺正章、夏目雅子などが主演し、中国ロケを敢行するなど巨額の予算をかけたものでした。
ゴダイゴが歌うエンディングテーマ「ガンダーラ」は大ヒットを記録します。
オープニングテーマの「モンキーマジック」もオリコン2位の大ヒットとなります。
挿入歌なども収録したドラマのサウンドトラックアルバム『MAGIC MONKEY(西遊記)』も大ヒット。
NHK「みんなのうた」で流れた「ビューティフルネーム」もオリコン2位を記録します。
このように、ゴダイゴの音楽が日本中を席巻していたのです。
そんな中リリースされたのが「銀河鉄道999」でした。
本格的な英語の歌詞や最先端のサウンドで日本の音楽シーンだけでなく世界を見据えていたのがゴダイゴです。
彼らの演奏するロック、ポップスがのちの時代に与えた影響は大きいと思います。
劇場版『銀河鉄道999』主題歌
松本零士の代表作
最初に書いたように、「銀河鉄道999」はアニメーション映画『銀河鉄道999』の主題歌でした。
『銀河鉄道999』は「宇宙戦艦ヤマト」や「キャプテン・ハーロック」などで知られる漫画家、松本零士の代表作です。
漫画版は少年キングで1977年から1981年まで連載されました。
1978年にはテレビアニメ版も放送開始。1981年まで約2年半放送されています。
母親を機械伯爵に殺された少年・星野鉄郎が、機械の体を手に入れるために謎の美女メーテルと旅をする物語です。
そのために乗る列車が、銀河を旅する鉄道「999」。
SLの形をした鉄道列車が宇宙空間を走る姿は、まさにSFのロマンそのものでした。
作中には松本零士作品の人気キャラクターであるキャプテン・ハーロックやクイーン・エメラルダスも登場します。
松本零士ワールドの集大成といえる名作なのです。
テレビ版の主題歌もとても有名なアニソンです。
カッコいいオープニング映像とともにご紹介します。
テレビ版と違った?
劇場版『銀河鉄道999』はテレビ版の「999」とは違うものを作ろうという意識で制作されたそうです。
物語の展開や設定もいくつか変わっています。
最も大きく違うのは、主人公星野鉄郎のルックスです。
漫画版やアニメ版では背が小さく、ずんぐりむっくりでだんご鼻の少年です。
しかし劇場版では背も大きくなり、スマートなイケメンキャラクターになっています。
年齢の設定もアニメ版では10歳くらい、劇場版では15歳となっています。
劇場版は少年から大人への成長が大きなテーマだったので、こうした年齢設定だったのだと思います。
劇場版とアニメ版を見比べてみるのも面白いと思います。どちらも名作ですから!
英語版と日本語版
動画の紹介
「銀河鉄道999」はイントロのピアノから疾走感あふれるアップテンポの曲です。
まずはよく知られている日本語バージョンの動画をご紹介します。