2番の歌詞とCメロでどう展開する?
自分に言い聞かせている2番Aメロ
I tell myself that I don’t need you, that I’m okay
Tell myself I’m on my own now, go my own way
I see your pictures of your new life, you look happy
Tell myself moving on should be easy
出典: Letting Go/作詞:Taka・Kyle Moorman・Nick Long 作曲:Taka・Kyle Moorman・Nick Long
【和訳】
“君は必要ないと言い聞かせている それでも僕は大丈夫だと
自分の道に立っている、そしてそこを進んでいると
新しい人生を歩んでいる君の写真を見たよ
自分に言い聞かせている 前に進むのは簡単だと”
「Tell myself〜」は「自分に言い聞かせる」という意味になります。
「I'm on my own」は「ひとり」「独身」「自立」と訳せます。
主人公は誰の力も借りずにやっているといいたいのでしょう。
君がいなくても大丈夫だと必死で自分の心を鼓舞しているのです。
ただ、恋人の写真を見ていろいろ考えているよう。
2番Aメロはすべて現在形なので、今の状況を表しています。
おそらく、SNSなどで恋人の最近の写真をチェックしているのでしょう。
主人公の未練がうかがえますね。
君の新しい人生と歌っているので、元恋人の生活も一変しているのかもしれません。
かつての恋人には新しいパートナーがいる可能性も示唆されているのだと思います。
日本語で歌うCメロ
激しくぶつかり合う恋
優しくて深い愛
その二つを持ち合わすも
若すぎた僕ら
出典: Letting Go/作詞:Taka・Kyle Moorman・Nick Long 作曲:Taka・Kyle Moorman・Nick Long
かつての恋人との恋愛は完璧だったといいたいのでしょう。
しかし、進む道が違うと理解したのだと思います。
人生経験が少なかったために、お互いに多くを求めすぎてしまったのかもしれません。
曲はここから冒頭の歌詞に移り、1番のサビの歌詞を繰り返して終わります。
次の項目では主人公の心情をさらに深読みしてみましょう。
歌詞から主人公の心情を読み解く
本当に若すぎたことが別れの原因?
Cメロでは若すぎたから恋人と別れたと歌っている主人公。
でも本当にそうなのでしょうか。
一般的なことを考えてみます。
本当はいろいろな原因があったことでも、後々「若かったから」でまとめてしまうことってありませんか。
そう考えると、直接的な原因というより主人公が自分自身を納得させるための言葉に聞こえてきます。
今も思い出してしまうほど、完璧だった恋。
今でも心を縛る君。
そんな関係が、「若かったから」だけで終わるでしょうか。
完璧な恋に隠れていた性格の不一致やトラブル。
その記憶を心の奥に押し込みたいからこそ、若かったのひとことで片付けているのかもしれません。
主人公は、過去の想い出から「解放される」といいながら深層心理では必死で美化しているのです。
頭では忘れたいと考えながらも、一生の素敵な想い出にしたいのではないでしょうか。
かなり前の恋愛について歌っている?
「若すぎた〜」という表現からは主人公が恋人と別れてからかなりの期間が経っていることがうかがえます。
少し前の出来事ならこの表現を使うことに違和感がありますし、そもそも実際に若い人が使うと不自然です。
歌詞の主人公は10代や20代で激しい恋をして、そのあと長い年月が経っても忘れられないのかもしれません。
たった1行の歌詞から、より具体的な状況が浮かび上がってくるようです。
何年経っても忘れられない恋愛。
そんな恋をした経験はありませんか?
失恋の辛い記憶も「Letting Go」というもう忘れたい感情で磨き上げれば想い出として光り輝く。
この楽曲にはそんな隠された側面があるような気がしてならないのです。
忘れないことにも確かな意味があるのではないでしょうか。
「Letting Go」の歌詞についての結論
この楽曲の歌詞を表面的に捉えると、「過去の恋が忘れられない歌」となります。
それもひとつの素敵な解釈です。
さらに、歌詞を深読みするならば、「過去の想い出を捨て去るのではなく肯定してこそ前に進める。」
そんなメッセージとなるのではないでしょうか。
辛い別れや、失恋は誰だって忘れたいと思います。
でも忘れ去ってしまうことが本当に正解なのでしょうか?
歌詞の主人公はその狭間で揺れているのだと思います。
彼女との想い出は尊い真実。
それは変えられません。
「Letting Go」してはならないとわかり、迷っているのです。
彼はきっと想い出を、自分を成長させてくれたものとして受け止め、新たな道へ進むのでしょう!