こちらはの子がボーカルをしているバージョンです。
鈴木瑛美子バージョンだと、片想いにもがき苦しむ少女の瑞々しさが感じられます。
なかなか成就しない恋愛を「もう頑張れない!」と叫びながらも諦めきれず、想い人に振り向いてもらおうと奮闘する少女の姿が浮かぶようです。
一方での子バージョンだと誰彼構わず噛み付くような、退屈が過ぎて持て余した少年の不安定さを歌っているように聴こえてきます。
同じ曲なのに歌い手が変わるだけでここまで違った印象になるとは驚きですね!
有名シンガーと人気アイドルの共演!
ボーカルも当然新垣里沙かと思いきや……実は川本真琴がゲストボーカルとして参加しているのです!
意外性に満ちた三者コラボは人力ボカロと称されています。
映像と音源が別人と分かっていても、直撮りと区別できないほどシンクロしています。
川本真琴の歌声がピアノの旋律と共鳴してキャッチーさが格段にアップしていますね。
ガンバレないよ ガンバレないよ
yo, そんなんじゃいけないよ
出典: フロントメモリー/作詞:の子 作曲:の子
終盤の急上昇するような展開に心を揺さぶられるようです。
「ガンバレないよ」と繰り返しているのに、むしろ頑張りたくなる、勇気付けられるような気迫を感じます。
実際のワードとは真逆の印象を受けるのも、神聖かまってちゃんの不思議な世界観ですね。
まとめ
『フロントメモリー』のMVを紹介しました。
また聴き手によっても明るく捉えられたり、闇の部分を強く感じたりするのも神聖かまってちゃんの魅力ですね。
今回の映画版はほろ苦い青春の叫びを押し出した楽曲となっています。
雨上がりの夏空に向かって叫びながら走り出したくなる、そんな抑えきれない衝動性が感じられます。
神聖かまってちゃんもまた絶叫もしくは絶唱とも言うべき過激なパフォーマンスをライブで展開しています。
先走った感情が止まらない青春映画にはピッタリの世界観ですね。
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歌い手、そして聴き手によっても大きく印象が変わる『フロントメモリー』MVについてご紹介しました。
今回ご紹介したのは、実写映画版『恋は雨上がりのように』の主題歌です。
実は、この『恋は雨上がりのように』という作品も原作やアニメ・実写映画でそれぞれ違った味わいがあります。
とくに実写映画版では原作とは違った結末を迎えました。
なぜその結末になったのか、どういったことがその背景にはあったのか。
それを詳しく解説している記事をご紹介します。
記事を読んで作品への理解を深めると、『フロントメモリー』もまた違った解釈で楽しめるかもしれません。
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