人と人がコミュニケーションを取る時、そこには必ず距離があります。
深く踏み込んでしまえば相手を傷つけてしまうかもしれません。そして自分も傷ついてしまうかもしれません。
もしかしたら、相手の傷を引っ掻いてしまうことになるかもしれません。
傷つきもせず、傷つけもしない距離は人それぞれなのです。誰にもわからないものです。
相手のことがしりたくて、もっと近づきたいと思う。そこで初めて相手との距離を知れるのです。
まるでハリネズミ 近づくたびに
互いのトゲ刺さって 辛いのに
明日は何か変わると
惚けまた今日も変わらず
近付きあい惹かれていく
出典: 溶けた体温、蕩けた魔法/作詞:片岡健太 作曲:小川貴之
その姿はハリネズミのようかもしれません。近づきすぎるとハリが刺さるように痛みを感じてしまいます。
相手と自分の針の長さが違うように、相手が思っている距離感と自分が思っている距離感が違うことだってあるでしょう。
それでも距離を感じるからこそ、もっと近づきたいと感じるし、もっと知りたいと思えるのです。
人は人と触れ合って変わることが出来ます。小さな積み重ねは無駄じゃないと信じ、傷ついてもいいからと近づいていくのです。
傷をつけあって それでも近づいて
深く刺さったトゲが 痛んで温まる
今度会える時には きっともっと器用に
分かり合い 分かち合える筈だから
今日は傷つけて 血を流しあって
脈を打っていると やっと分かり合える
今度会える時には 瘡蓋になって
笑いあい 讃え合って
繋がれていく
出典: 溶けた体温、蕩けた魔法/作詞:片岡健太 作曲:小川貴之
好きの反対は嫌いでは無く、興味が無いことだと思います。だから嫌いでも評価してもらえるだけマシです。
これまで近づこうとしなかった時は温度も持っていませんでしたが、傷つくことで温度を持ちます。
最初は嫌われていたって、いつか振り向いてくれるかもしれません。そうやって距離を縮めていくのです。
傷つくことは素晴らしいこと
傷つきたくないと思ってしまうのはしょうがないことです。誰だってそうだと思います。
ですが、傷つくことは決して悪いことではありません。
何でも話すことが出来るようになり、心の底から笑い合えるようになるためには傷つくことも必要なことです。
そこで傷ついてしまうのは、お互いを知ろうとしている証拠です。
今ではネットで沢山の方といつでもどこでも繋がることが出来るので、上部だけの関係になってしまいがちです。
そこでも仲良くなることは出来るかもしれませんが、ネットの中や文字の中に本質はありません。
少し辛い思いをして、傷ついたとして、腹を割って話せるような関係を作りたいものですね。
終わりに
いかがだったでしょうか。「溶けた体温、蕩けた魔法」を解説させて頂きました。
この曲がきっかけとなって、距離を縮めようと思ってくれる人がいれば嬉しいです。
sumikaは2018年5月から『sumika Live Tour 2018 "Starting Caravan"』がスタートします。
「溶けた体温、蕩けた魔法」を生で聴けるチャンスかもしれませんね。
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