Shout it Out「青年の主張」ってどんな曲?

Shout it Outの「青年の主張」は2017年3月に発売された1stフルアルバムである「青年の主張」の10曲目に収録されている楽曲です。

アルバムの発売に先駆けて公開された動画で「青年の主張」の歌詞の一節を叫ぶシーンは印象的で、このアルバムを象徴する楽曲だということがわかります。

1stフルアルバムに収録されている他の楽曲は?

【Shout it Out】「青年の主張」が発売される!歌詞の意味とは?ライブ情報ありの画像

人気サッカー漫画「DAYS」のアニメ主題歌に起用された「DAYS」が収録されているほか、インディーズ時代の生産終了となったCDから「17歳」「トワイライト」「雨哀」「影と光」も再録されています。

Shout it Outをインディーズ時代からずっと応援してきたという人にとっても、アニメで知ったという人にとっても大満足のアルバムといえるでしょう。

Shout it Out「青年の主張」の歌詞解釈

ここからは「青年の主張」の歌詞の意味を考えていきます。

「青年」とは少年法では20歳から30代までの男女を指すようですが、歌詞の内容から、この曲では高校を卒業して急に社会に投げ出されて気づいた大人の気持ちであったり、高校生の頃の自分を思い返す「僕」の心情が描かれているといえるでしょう。

高校時代に校則や先生たちの目など、様々なものに縛られて反抗していた人も多いのではないでしょうか。

しかし、縛ると同時に自分を守っていたその手から離れた瞬間、自分の無力さや急にのしかかる責任に気づくという歌詞には誰しも共感できる部分があるはずです。

今が良ければいいと言ってどこかで成長を止めている日々

そうだ 僕らの手の中には 未来なんてなかったんだ
今が良ければいい 明日のことなんて分からない
そう言って昨日に片足を残している

出典: https://twitter.com/My_Bad_Heart/status/878567198347874304

勉強なんかよりも今楽しいのが大事だからと日々楽をして生きている生活は、どこかで、大人になっていくことを拒んでいる行動だということを「昨日に片足を残している」という歌詞で表現しています。

誰の手の中にも平等に未来が与えられていて、どんな風に過ごしていても、素敵な未来にたどり着けるなんてことあるわけがないのに、そんな過ごし方をしていた高校時代を後悔しているのでしょう。

過ぎてしまわなければわからない感覚かもしれませんが、筆者もこの後悔、痛いほどわかります。

あの頃はなんとも思っていなかった時間が妙に懐かしい

吹奏楽の音が流れた放課後
あの日々を思い出していた

出典: https://twitter.com/musiclyricsuck/status/894746808596840448

中学高校と、放課後といえば吹奏楽部の練習する音が響いていたという人が多いのではないでしょうか。

あの頃はそんなこと気にも留めないくらい当たり前のことだと思っていたのに、高校を卒業して、一人ぼっちになると、急にそんなことが懐かしくなったのでしょう。

若くて元気で、いろんなことを柔軟に吸収できた高校時代、もっとやれたことはあったんじゃないかと思う人も多いのではないでしょうか。

そんな風に思い起こすと、放課後吹奏楽の音が聞こえていた部活や下校の時間など、わずかな時間ですら尊かったのだと思い出されるものです。

自分を縛っていた大人達も人間だったのに

本当は知ってた
あの大人達も人間だって
ただ不自由なようで
実は守られていたって
教室の隅 隠れて聴いた あの曲が言ったように
生きててよかった そんな夜を探してた

出典: https://twitter.com/__BLACK07__/status/860511696254713856