続いては2番のこちらの歌詞です。
大切な人を失った後に、思い出の地を巡るというのはとても勇気がいることです。
それは、失恋でもですが、死が二人を分けてしまった時は尚更かと思います。
なんというか、直視できないというか、平常心を保つことがやっとの状況ですから、そう簡単にできることではないと思います。
ですが、この歌詞の部分では、1番の歌詞とは違い、現実を少しづつ受け入れている様子が伺えます。
思い出の地を巡ると、当たり前のように思い出してしまうけど、その思い出に浸ることにより自分を慰めてもいるのでしょう。
そして、振り返りながらも、もういないという現実を受け入れつつ、前に進もうと自分自身を鼓舞しているのだと思います。
二人で一緒にいた時間がどれほどかけがえのないものだったかということに、大切な人を失ってしまった今改めて気がついたのでしょう。
もしも願いが叶うなら
なにもかも冗談だよって言って
いつものように抱きしめて
優しくkissをして
誕生日はひとりなの?
クリスマスもひとりなの?
君は何処にもいないのに
手を繋いで歩きたいよ
花火も見たいよ
君に会いたいから
出典: Last Love/作詞:Miliyah 作曲:Miliyah
続いて、後半のこちらの歌詞を見ていきましょう。
大切な存在を失ってしまった今、もしも願いが叶うなら、一緒に過ごしたかけがえのない時間を戻して欲しいという切なる願いを歌っているのでしょう。
誕生日やクリスマス、何気ない幸せだった日常に、大切な存在がいない現実が悲しくて辛い。そして寂しいという感情がストレートに表現されています。
タイトル「Last Love」の意味
最後or最期?
さて、ここまで歌詞を抜粋しながら、その意味について見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
MVも歌詞も全て個人的な解釈でお伝えしてきましたので、私とはまた違った解釈をされた方もいらっしゃることと思います。
歌というのは、聴く人それぞれの考え方や、置かれている環境、その時の心模様によっても聞こえ方が違ってくるものかと思います。
それこそが、歌を聴くことの素晴らしさなのでしょう。
さて、続いては、この曲のタイトル「Last Love」の意味について考えてみたいと思います。
先述で、この曲の主人公は大切な存在を、相手の『死』という大きな出来事で失ってしまったのではないかということをお伝えしました。
そのように考えると、ここでいうLastは最後ではなく最期といった意味になり「Last Love」は最期の愛や、最期の恋、といった意味になるのではないかと思います。
そして、それは主人公にとっては、『永遠』を意味するということなのではないでしょうか。
まとめ
さて、ここまで加藤ミリヤさんの「Last Love」について、その魅力をしっかりとお伝えしてまいりましたが、いかがでしたでしょうか?
余談ですが、私はこの曲を聴いて母のことを思いました。
なぜかというと、母は数か月前、長年連れ添った父を亡くしたからです。
加藤ミリヤさんの年代とはとてもかけ離れた母ですが、大恋愛の末結ばれた父と母でしたから、父を失った母の喪失感はとても大きく、なかなかその現実を受け入れないでいました。
勿論、娘である私も最愛の父を失った悲しみはなかなか癒えることはないのですが、親とパートナーではまた違った感覚があるようです。
母にとって当たり前のようで、空気のような存在だった父とは、よくある熟年夫婦の口喧嘩も多く、忘れがちな感情も多々あったのではないかと思います。
まさに、失って初めて知る存在の大きさ。
この曲は、まるでそんな母のことを歌っているかのように、大切な人を失った感情をうまく表現されているなと感じました。
加藤ミリヤさんの抜群の歌唱力とストレートな感情をうまく表現した歌詞が、とても心に響く一曲です。
加藤ミリヤさんと言えば、この「Last Love」だけではなく、まだまだ沢山の名曲がありますよね。
皆さんにご紹介したい一曲として「YOU...」という曲があります。
この曲は、HYの仲宗根泉さんとフィーチャリングした曲で、お二人の歌唱力と、大切な人をひたむきに想う歌詞がとても心に響きます。
宜しければ下記のリンクをご参照頂き、記事をご覧ください!
加藤ミリヤさんの魅力がさらに伝わることと思います。
【YOU... feat. 仲宗根泉(HY)/加藤ミリヤ】「胸の痛み」は「愛の証」!歌詞の意味を解釈 - otokake(オトカケ)
ラブソングの女王加藤ミリヤと泣き歌の女王の才能の融合で生まれた究極のラブソング『YOU』を徹底解明。歌唱力抜群の二人の歌声は、心の奥底まで響きます。恋する女子には是非とも聞いてほしい一曲です。
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