今でも人気の名曲

『ワールド』は、KANA-BOONの1stフルアルバムである「DOPPEL」に収録されています。

この曲は、アルバムのために作られたわけではありません。

インディーズ時代から披露されてきた、KANA-BOONにとって歴史の深い曲なのです。

歌詞や音楽からは、今とは少し違った闘争心のようなものが感じられます。

ファンからの評価

『ワールド』は、ライブでも盛り上がる曲と位置付けられ、ファンからの評価も高い曲となっています。

インディーズ時代から今までの間で、ライブではさまざまなアレンジを施した演奏がされてきました。

今もいいけど、楽曲が製作された当初の雰囲気もとても好きというファンも多くいます。

『ワールド』は、KANA-BOONのありのままの素の姿を愛させる楽曲であるのです。

歌詞の意味をご紹介

心に刺さる名曲として愛される『ワールド』。

インディーズ時代に作ったこの曲で、KANA-BOONが伝えたかったこととは何なのでしょうか。

歌詞の意味の解釈をご説明していきます。

1番の歌詞

ケンカイヤケンカイヤワラッテ
そうやって仮面を被るんだ
感情を押し殺し笑って 心臓が痛いのに走って
無理だやっぱこれ僕には
この暗闇、わかるかよ

出典: ワールド/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪

争いごとを避けるため、衝突を避けるため、自分の心を偽って作り笑いを浮かべる。

毎日、作り笑いの笑顔が板についてしまっている人はたくさんいると思います。

本当の気持ちを隠して、痛みも見ないふりをしてただ走り続ける。

そんな暗闇の中での日々は、誰しも一度は感じたことがあるのではないでしょうか。

サビの歌詞

やっぱキライなワライゴエ
それを奪ってしまった君は誰?
やっぱキライなワライゴエ
その重いの出していいよ

出典: ワールド/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪

作り笑顔で自分を演じてきて、もはやそれは自分の顔となってしまった

その偽りの自分をなくしてしまったら、もはや自分ではなくなってしまうような気がしてしまう。

本当の自分の気持ちや姿が、隠しているうちにわからなくなってしまった。

そんな思いを抱いている人や、それに気づくことすらできていない人。

そんな人は、実はこの現代にたくさんいるのではないでしょうか。

隠して、押し殺して、たまりにたまって重たくなってしまった感情

それをすべて吐き出してしまえばいい。

そんなメッセージが歌われた歌詞となっています。

やっぱキライなワライゴエ
目をつむってしまって君は誰?
やっぱキライなワライゴエ
その手で壊して

出典: ワールド/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪

目の前のことを見て見ぬふりして、私たちは誰と話をしているのかすらわかりません。

自分の存在を笑い飛ばしてくる存在に、思わず目をつぶってしまう

そして、結局自分は誰と話しているかもわからなくなってしまうのです。

そして同じように、周りの人からも自分の本当の姿を見てもらえることはない

そういった世界でもあります。

みんなが、都合の悪いことは見ないふりをするために、目をつむって生きているからです。

そんな世界も、作り笑いの嫌いな声も、全部自分の手で壊してしまえ

嫌いな自分すらも自分で壊せ、そんな強いメッセージが込められています。

自分にしかないもの

あのロックを耳に詰め込んで
数秒後世界を壊すんだ

出典: ワールド/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪

”あのロック”とは、誰にでもある自分を支えてくれるもの、奮い立たせてくれるもの。

私はそう解釈しました。

ある人にとってはその通り大好きなロックの曲、ある人にとっては大好きなマンガの主人公。

ある人にとっては憧れの人であったり、誰しもが心に持っているロックがあるはず

そのロックを力にして、こんな嘘ばかりの世界を壊してしまおう。

そんな強い意志が感じられます。

本当の自分の姿

「ワールド/KANA-BOON」はインディーズ時代から歌われる名曲!歌詞の意味とコードを徹底解説の画像