そして、ここからは前作からアナと恋仲となった、クリストフのパートとなります。
恋愛にはちょっぴり不器用で、それでも一途な彼。
そんな彼がついに、プロポーズを決意する様子が歌われていますよ。
素朴なクリストフはロマンチックな演出ができないと嘆きますが、それでも愛するアナのため一生懸命です。
2人の関係を新しいステージへと進めたい、そんな彼の姿がなんともいじらしいですね。
曲中では彼のトナカイのパートナー、スヴェンにも恋愛のアドバイスをもらいます。
しかし実際にはスヴェンは歌えないので、クリストフが一人二役を演じていますよ。
ディズニーらしいコミカルなシーンで、思わず笑いが込みあがってきます。
クリストフにとって変わらないもの
クリストフ:
そう いつまでも
変わらないものがある
どんなときも
彼女を愛してる
覚悟決め
体当たり
それでうまくゆく
だろ?
クリストフ(スヴェン):
大丈夫さ
クリストフ:
スヴェン よろしく頼む
出典: ずっとかわらないもの/作詞:Kristen Anderson-Lopez,Robert Lopez 日本語詞:高橋知伽江 作曲:Kristen Anderson-Lopez,Robert Lopez
そしてここでは、クリストフにとって「変わらないもの」が歌われます。
それは、アナへの強い愛情です。
出会った当初は、互いに決して良い印象とはいえなかった2人。
出会ってすぐの男性と結婚を決めたアナを、非常識な女の子だと軽蔑していました。
しかし互いのピンチを助け合い、強い愛で結ばれたアナとクリストフ。
彼等の愛は歳月を経て深まっていったのでしょう。
5、6行目の歌詞にも注目。
先ほどの歌詞とは打って変わって、小細工は使わず想いの丈をぶつけたい。
そんな強い意志が感じられます。
自分らしい真っすぐなプロポーズを行いたい、クリストフの想いがこもっていますね。
新しい変化の兆し
エルサ:
ざわめく風
私を呼ぶ声が
なぜかしら
何か起きるというの
いつまでも続いてほしい
やさしいこの時
お城を出て 楽しもう
出典: ずっとかわらないもの/作詞:Kristen Anderson-Lopez,Robert Lopez 日本語詞:高橋知伽江 作曲:Kristen Anderson-Lopez,Robert Lopez
ここからは、エルサのパートが始まります。
明るい曲調からバラード調へと一転。
歌詞の内容も今作の物語にも繋がる、彼女の不安が描かれますよ。
“変化が訪れようとしている。それでもこの大切な絆はずっと続いてほしい。”
そんな彼女の切なる想いが伝わってきますね。
また最後の歌詞にも注目。
前作では心を閉ざし引きこもっていた彼女が、外へ出ようと歌います。
エルサの心が仲間に支えられて大きく変化したことが、改めてわかる一節ですね。
続きものの作品ならではの、1人の女性の成長が感じ取れるファンにとっては嬉しいシーンでもあります。
祖国アレンデール
アナ:
季節の実り
クリストフ&アナ:
お祝いしよう
アレンデールの人々:
自然に恵まれた国
平和で豊かな国
出典: ずっとかわらないもの/作詞:Kristen Anderson-Lopez,Robert Lopez 日本語詞:高橋知伽江 作曲:Kristen Anderson-Lopez,Robert Lopez
ここでアナとクリストフの歌に合わせて、彼等の祖国アレンデールの民たちの合唱が入ります。
賢い女王を持ち、また美しい大地に根差したこの土地を、彼等は心から誇りに思っているのが窺えますね。
そして次の歌詞からもこのことはわかります。
エルサ:
高く掲げましょう
祖国の旗
アナ:
祖国の旗
アレンデールの人々:
掲げようよ 祖国の旗
出典: ずっとかわらないもの/作詞:Kristen Anderson-Lopez,Robert Lopez 日本語詞:高橋知伽江 作曲:Kristen Anderson-Lopez,Robert Lopez
エルサとアナ、2人の女王と王女に呼応して歌う彼ら。
畳みかけるように歌われ、ラストへ向かって盛り上がりを見せていく場面でもあります。
歳月の流れや季節の移ろいとともに、魅力がますます増していく祖国アレンデール。
そんな美しい祖国を作り上げたのは、善良な民たちと心優しい姉妹のおかげなのだと、改めて感じ入るシーンでもありますよ。
幸せを願う
大合唱
全員:
いつまでも
変わらないものがある
どんなときも
幸せ続くように
時はいつも
駆け足で
過ぎてゆくけど
出典: ずっとかわらないもの/作詞:Kristen Anderson-Lopez,Robert Lopez 日本語詞:高橋知伽江 作曲:Kristen Anderson-Lopez,Robert Lopez
アナ、オラフ、クリストフ、エルサ、そしてアレンデールの民。
最後に全員での合唱で、曲は締めくくられます。
ミュージカルらしい、とても盛り上がるシーンですね。
「時に流れと共に変わるものはあっても、自分たちの友情、愛情は変わらない。」
そんな願いや希望が込められた歌詞になっています。
これから訪れる新たな試練に対しても、彼等なら力を合わせて乗り越えられる。
そんな強い力も感じますね。