思い出して最高の日を 戸惑うような坂道で

出典: フクロウ/作詞:山口一郎 作曲:山口一郎

主人公は今までに経験した様々な思い出の中から、最高だった出来事を思い出せと私たちにいいます。

それを思い出すことが何を意味するのでしょうか。

今主人公が進んでいる道は、どこに繋がっているか分かりません。

しかし、自分自身で選び取った唯一の道であるといえるでしょう。

道を進んでいく中で、大きな壁に行く手を阻まれたり、予期せぬことが起こるのは間違いありません。

そんな時に心の支えになるのが、幸せな日の出来事なのでしょう。

そう考えると、この言葉には納得がいきます。

悲しみの雨を乗り越えて

かき消してしまう悲しい雨
薄い傘に涙の音

出典: フクロウ/作詞:山口一郎 作曲:山口一郎

「フクロウ」の最後に描かれる光景は切ないものです。

降りしきる雨の中で、そんな最高な思い出もかき消されてしまうような気になります。

雨はまるで涙のように悲しみを帯びて、主人公の傘に当たっているのでしょう。

その音を聞きながらも、ただ自分自身の道を歩き続ける彼。

こんな日があることも覚悟していたのでしょう。

彼の脳裏には、楽しかった思い出だけが残っています。

困難な道を行くということを彼は受け入れているのでしょう。

山口一郎は、「フクロウ」で自分自身の信念に基づいて生きるということを表したかったのでしょう。

社会からの抑圧や、悲しみの雨を物ともせず、彼は自分の信じる道を進んでいくのです。

まとめ

サカナクション【フクロウ】歌詞の意味を考察!どうしてひとりだと感じるの?フクロウが見た決意を読み解くの画像

今回は、サカナクションの「フクロウ」の歌詞世界観を紹介しました。

歌詞の随所に難解さがありながらも、芯が1本通っているような力強さがある楽曲です。

サビに入った時の、視界が開けるようなサウンドと歌詞シンクロ感が気持ち良く響く「フクロウ」。

信念を持って未来へ進んでいくことを「フクロウ」という生き物で表現した歌詞。

山口一郎らしい、詩的な表現が素敵な楽曲でした。

OTOKAKEでは、サカナクション楽曲を考察した記事が他にも掲載されています。

今回の記事を気に入っていただけた方には是非ご覧いただきたい記事です。

以下に記事をピックアップさせていただくので、是非チェックしてみてください!

「さよならはエモーション」は2014年にリリースされたサカナクションの10枚目のシングルです。この楽曲は「東進2013全国統一高校生テスト 全国統一中学生テスト」篇のCMソングとして書き下ろされ、多くの人の耳に入った1曲となりました。山口一郎独自の歌詞の世界観が気になるこの楽曲に迫ります。

2005年、札幌で結成された「サカナクション」は、文学の香りあふれる独特のリリックとエレクトロニカルなサウンドで、今では広い世代から愛されるバンドに成長しました。今回は、モード学園のCMソングにもなった、7thシングル「夜の踊り子」について、その歌詞と世界観を徹底解説します!

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