温かくて輝いている君を 怖がる僕を 見つける未来を
仕留めるために せーの!で叫ぶよ
もういいかい 過去 『もういいよ』 今
出典: 時空かくれんぼ/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
これまでに登場した歌詞を思い返してみてください。
温かいものは冷める、輝くものは照らす、それが怖くて嫌だったと綴られていましたね。
ここにきて主人公が怖がっているそれらが、実は君であったと明かされています。
しかしいつまでも怖がっていてはいけない。きちんと向き合おうと思い始めたようです。
ここにきてやっと、かくれんぼ開始の合図が出されました。
僕と君のかくれんぼとは?
それぞれが意味するもの
隠れる場所は いつであろうと 僕の心の中だったけど
君を見つけて 君に隠すよ ずっと探さなくてもいい かくれんぼ
君も怖いなら 僕に隠れて どこも探さなくてもいい ここにあるよ
すぐに行けるよ なぜなら僕は 君の心の中で かくれんぼ
出典: 時空かくれんぼ/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
タイトルをヒントに、君=過去の存在、僕=今の存在と仮定して考えていきます。
このかくれんぼは自分vs自分です。
だからどこに隠れようとオニである自分にとっては世界の中心、つまり1番わかりやすい場所でした。
ここでも僕は僕の中に、そして君は君の中に隠れる。つまり今は今、過去は過去と区分しているのです。
しかし3行目からは、その2つの時間軸が融合する様子が見てとれます。
今の自分は過去の自分があったからこそ、つまり今の自分は過去から継続されている存在なのです。
だからこそ君は僕に、そして僕は君に隠れることもできるんだと綴っているのでしょう。
決意を固めた僕が最後にやろうとしたこと
君に会わなきゃ 今すぐ会いに行かなきゃ
急いで行かなきゃ もう一度 ちゃんと言わなきゃ
出典: 時空かくれんぼ/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
ここでも引き続き、君=過去です。つまり僕は、過去の自分に会いに行くと言っているのです。
これはもちろん本当に会いに行くわけではありません。
もし過去に戻れるなら伝えてあげたいと、そう思っているのでしょう。
僕が君に伝えたいこと。それは「もっと物事の良い面に目を向けようよ」ということ。
ここまで、何事もネガティブな側面ばかりに注目した歌詞が並んでいました。
しかしそこばかりに注目していたら、何も楽しくありません。
ネガティブな面を乗り越えてポジティブを手に入れる。そういう考え方に変えていこうよ。
過去のネガティブだった自分に向けた、厳しくも優しい今の自分からのメッセージです。
かくれんぼが教えてくれたこと
シンプルながらも楽しい遊びの1つ、かくれんぼ。
そんな誰もが知る遊びをテーマに、今と過去の自分を表現していました。
自分とかくれんぼをしているあなた。
この記事が、いたちごっこにケリをつけるきっかけになれば幸いです。
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