素晴らしさという忘れ物
取り戻しに行こう くたびれた夢
幼少の頃 砂に埋めた様に
十年後僕に この歌を捧げよう
笑って泣いて歌って 花になれ
咲き誇れ いつか 光溢れ
歯痒くても きっと 受け止めるよ
未来は気にせずに
出典: 花になれ/作詞:百田留衣 作曲:百田留衣
当時の彼らの心中を知った上で歌詞を見てみると、百田からのエールのように受け取ることもできます。
今はまだ悔しさに飲み込まれそうでも、いつか必ず花を咲かせて欲しいのだと。
「花になれ」のリリースから10年以上。
現在のflumpoolの活躍ぶりは、ここで語る必要はないでしょう。
見事に大輪の花を咲かせた彼らだからこそ、今、この曲を歌うことでメッセージが重みを増したように感じます。
8位:どんな未来にも愛はある
愛の賛美歌
「Touch」(2011)との両A面シングルとしてリリースされた楽曲。
「どんな未来にも愛はある」と言い切る、力強いタイトルが印象的です。
山村の弾き語りからスタートし、徐々に楽器隊が加わっていきます。
闇も光も全てを受け止めるかのような強さを持った、山村のソウルフルなボーカル。
この曲で言わんとするメッセージを最大限に引き出したアレンジとなっています。
変わることのない愛
ただ、あなたが笑ってくれるから 僕は生きてゆける
もし この声が涸れてもね 唄うから 歓びの歌
美しく輝くほどに 心に咲く花よ
いま称えよう どんな未来にも愛はある
出典: どんな未来にも愛はある/作詞:山村隆太 作曲:阪井一生
「あなたがいるから僕は生きられる」と、大切な人への思いを綴ったメッセージ性の強い歌詞。
あなたという存在を称える賛美歌のようにも聴こえてきます。
どんな未来が待ち受けていても、あなたに寄り添い、守り続けていく。
それが山村にとっての変わることのない“愛”なのでしょう。
7位:残像
切ない心を映し出した壮大なバラード
2010年にリリースされた3rdシングル「残像」。
ドラマ『ブラッディ・マンデイ -シーズン2-』の主題歌として書き下ろされました。
イントロが印象的で、聴いているだけで切なさが込み上げてきます。
過去の記憶を手繰り寄せるように奏でられていくピアノ。
ぐるぐると渦巻く悲壮感のように漂うリズムトラック。
サビでは荘厳なストリングスとともに、エモーショナルな山村の声が胸を打ちます。
消えることのない思い出
愛してる 苦しくて 泣きたくて 24時間
今まだ消せない 君が消えないこの胸に
溢れ出す 想いはもう 青空に呑み込まれて
届く事もなく 今は無い星のように 彷徨う残像(ひかり)
出典: 残像/作詞:山村隆太 作曲:阪井一生
「残像」というタイトルの通り、消そうとしても消えない元恋人への思いを綴った歌詞。
強く刻まれた記憶が、主人公の胸を締め付けています。
他の誰にも埋めることのできない喪失感と痛み。
繊細な言葉で綴られた歌詞は、失恋した人にとっては心を代弁してくれているかのようです。