栞菜智世(かんなちせ)とは?どんな歌手?
あの大地震を目の当たりに
栞菜智世(かんなちとせ)さんは現在24歳のJ-POPシンガーです。
彼女は1994年11月4日に福島県いわき市で生まれています。
福島県いわき市は東日本大震災の被災地。
彼女は当時高校生で震災の悲惨さを目の当たりにした一人だったのです。
そんな困難な状況で、大好きな歌に支えられたという経験を持っています。
あの大舞台でグランプリに!
高校時代はグラビアやタレントとしてすでに活躍していました。
その後、第39回ホリプロスカウトキャラバンに応募すると、3万8628人の応募者の中からグランプリに選ばれたのです!
ホリプロスカウトキャラバンのグランプリといえば、そうそうたる顔ぶれを思い出します。
初代はあの元祖アイドル・榊原郁恵さんに始まり、堀ちえみさん等メジャーどころな方が受賞しています。
2009年には司会もグラビアもこなす小島瑠璃子さん、声優としても有名な”ころあず”こと田所あずささんも受賞者です。
そんな華々しい受賞によりCDデビューが決まり、彼女は歌手としての道を歩み始めたのです。
歌手活動のスタートがまさかの路上ライブ!?
順風満帆ではない道のり
しかしCDデビューも決まり、憧れの歌手として歩むスタートラインに立ったにも関わらず、すぐデビューできるというわけではありませんでした。
栞菜さんはCDデビュー決定後、徹底的なボイストレーニングに励みました。
彼女の非の打ち所のない歌声はこの地道な努力があったからこそなのです。
また、既に事務所に所属し、CDデビューが約束された身でありながら路上ライブを行っていました。
まだデビューもしていないため、無名だった彼女の路上ライブに足を運んでくれるお客さんは決して多くはありませんでした。
時には一人も集まらないライブもあり、悔しくて涙を流すときもあったそうです。
しかしそこでくじけず、彼女は歌い続けました。
そんな栞菜さんの想いが伝わったのか、徐々に路上ライブに人が集まるようになり、栞菜智世という歌手を確立していきました。
そして二年間の修業期間を超え、ついに「Hear ~信じあえた証~」でメジャーデビューを果たすのです。
映画『僕だけがいない街』に大抜擢
主題歌に起用
映画『僕だけがいない街』は、”再上映(リバイバル)”というタイムスリップができる不思議な能力を持つ主人公・藤沼悟を藤原達也さんが演じています。
母親が殺された原因を突き止めるために、20年前の過去と現在を行き交い真相を追い求めていくというミステリー・サスペンス。
人気原作コミックの待望の映画化で、その主題歌に栞菜さんの「Hear ~信じあえた証~」が大抜擢されました。
彼女を導いた人物が『僕だけがいない街』のプロデューサー・春名慶さん。
彼はかんなさんを選んだ理由を”この映画が誕生するのと同じ歩みで世の中に出て行くまっさらな才能”だと評価しています。
また、彼女が歌声にこめるエネルギー量や、聴いている人を魅了する存在感についても、その才能を認める発言をしています。
デビュー曲にこめられたメッセージ
そんな映画と共に羽ばたき始めた栞菜さんが歌う「Hear ~信じあえた証~」。
『僕だけがいない街』という映画に込められたメッセージとは?
実は”あの人やこの人の愛や思いが、その記憶があったからこそ、今の自分が存在する”を表現した楽曲となっているのです。
栞菜智世という一人の歌手、そして『僕だけがいない街』という待望の映画。