ドラマ“瑠璃の島”のロケ地「鳩間島」を訪れたコブクロ

コブクロの「ここにしか咲かない花」の歌詞の意味を紐解くの画像

この曲の歌詞からは「瑠璃色の海」、「燦然と輝く あけもどろ」など美しい大自然の光景を思わせる言葉が使われています。

ドラマ“瑠璃の島”の主題歌にもなったこの曲は、実はコブクロの小渕さんと黒田さんがロケ地である鳩間島という島へ行き、

そこで感じた島のぬくもりを歌の中で再現されていることからこのような言葉を使用したと思われます。

そんな曲の中身についても歌詞の意味を紐解いていきたいと思います。

「ここにしか咲かない花」の歌詞の意味

コブクロの「ここにしか咲かない花」の歌詞の意味を紐解くの画像

何も無い場所だけれど ここにしか咲かない花がある
心にくくりつけた荷物を 静かに降ろせる場所
空の色映し出した 瑠璃色の海 遥かから聞こえる
あなたの笑い声は よく聴けば 波の音でした

出典: ここにしか咲かない花/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

何も無い場所というのは「鳩間島」をヒントにして自分だけの特別な場所という意味が込められているのではないでしょうか。

ここではその場所を”心にくくりつけた荷物を静かに降ろせる場所”として歌われています。

イメージとしては気を休めることができる場所ですかね。

私達が普段生活をしている家の中でも、そういった場所が存在しているのではないでしょうか。

青い空に広い海、瑠璃色の海というのは日本では沖縄の海などで見られる紫味を帯びた深い青色のことをいいます。

「鳩間島」は沖縄の八重山諸島の島なので、鳩間島周辺では瑠璃色の海が見られるということですね。

その遥か遠くから聞こえる人の笑い声、よく聴けば波の音だったということですが、

心を落ち着かせた状態で海に耳を傾けてみると、自分の心の中で強く想っている人の笑い声にも聴こえてくるという感覚であっているでしょうか。

寂しさ隠せずにいるなら 一人になればいい
囁くほどの声で呼んでいるのは いつも 同じ名前

出典: ここにしか咲かない花/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

心で想っていた人の笑い声が波の音だったことに寂しさを感じた主人公はその寂しさを抑えきれない状態

寂しさ隠せずとありますが、寂しいと感じたのは、別れを割り切れなかった自分がいるからだと捉えることができます。

その別れは誰との別れのことを言っているのでしょうか?

歌詞の中では主人公と別れた人物がどんな存在だったのか具体的に綴られていません。

ここで考えられるのは特定の人物に対して歌われているのではなく、「別れ」という人生のイベントに対して歌われているのではないでしょうか。

そしてその別れが辛いなら無理に笑顔を見せずに一人になって泣いてみるのもいいかもしれないよ、そう優しく声をかけてあげているようにも感じられますね。

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あの優しかった場所は今でも 変らずに 僕を待ってくれていますか?
最後まで笑顔で 何度も振り返り 遠ざかる姿に 唇 噛み締めた
(笑顔で)(手を振り)
今はこみ上げる 寂寞(せきばく)の思いに 潤んだ世界を 拭ってくれる
指先を 待っている

出典: ここにしか咲かない花/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

心休める自分の場所は変わらずに今もあるのでしょうか?

主人公にとってその場所とは、思い出の人と過ごした思い出の場所。”最後まで笑顔で”からのフレーズからそんな意味として受け取れますね。

”唇噛み締めた”からは別れを惜しむ様子がわかりますが、まだ別れに対して前向きに考えることができていない主人公の割り切りができていない心情が伝わってきます。

こみ上げる寂寞の思いというのは、ひっそりとしていて寂しい思いという意味なのですが、

いつもとは違う場所にきた時に感じるような寂しさのことをいうのでしょうか。

その寂しさから溢れ出す涙を拭ってくれる人を待っていると解釈しました。

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影が教えてくれるのは そこにある悲しみだけじゃない
うつむく顔を上げて振り返れば そこにある光に気付くだろう

出典: ここにしか咲かない花/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

影から感じられるのは「闇」「暗い」といったマイナスイメージですが、”影”が存在するということは”光”も存在するのです。

逆に考えれば、影は光が存在することを教えてくれるのだといっているように感じます。

同じ数の出会いと別れ でも割り切れなくて
余るほどの想い出をいつまでも 胸に咲かせながら

出典: ここにしか咲かない花/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

出会いがくれば別れもくるのは必然的ですよね。その一つ一つは大切なことでもあります。

だからこそ心の中で割り切れなくなってしまうのだと思います。

ここではそんな余るほどの想い出も前向きに考えていこうというメッセージが込められているのだと捉えることができると思います。

雨上がりの道は泥濘(ぬか)るむけれど 今ここに 生きている証を刻むよ
どうかこの涙を しおれかけの花に 喜びの彼方でもう一度咲けるように
(この涙を)(心に)
願いは海風に 吹かれて大空へ やがて小さな 虹をわたるよ
いつの日か その足で

出典: ここにしか咲かない花/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

雨が降れば道はぬかるみます。そんな世界の中で生きているからこそ、その中に生きている意味を見出すことができる。

言い方を変えれば、人生楽もあれば苦もある、だからこそ生きていることを感じられる、そんなニュアンスでしょうか。

そういう考え方ができるようになることがすなわち成長であるとこのフレーズでは歌われているように感じられます。

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