この主人公は、一人の男性に恋をしています。
しかし、その想いをなかなか伝えることができなくて、モヤモヤとしているようです。
どんなに苦しい思いをしても、男性のことを忘れることができず、途方にくれているのでしょうね。
前に進むこともできず、かといって後戻りすることもできない主人公の恋。
そんな恋に対して、主人公は溜息をこぼすことしかできません。
この気持ち、恋煩いをしたことがある人なら、とても共感できるのではないでしょうか。
もし、絶対に叶わない片思いであれば、これほどに思い悩むこともないかもしれません。
しかし、これまの歌詞からは意中の男性との仲の良さがうかがえます。
「もしかしたら…」という可能性が見え隠れしているからこその恋煩いです。
その淡い期待が現実になる時を望みつつ、自分から行動しなければ進展しない葛藤がにじんでいます。
気持ちを伝えようとするけど…
だから伝えたいことって
いつも伝えられなくって
不器用に笑って誤魔化すんだよ
出典: コイワズライ/作詞:aimerrhythm 作曲:飛内将大
本当は男性のことが愛おしくて仕方ない主人公。
しかし、それを伝えるとなると、恥ずかしさや不安が押し寄せてしまい、上手く言えないのでしょう。
どうにかして気持ちを伝えようとしても、肝心なところで笑って誤魔化す癖があるようです。
自分の思いを伝えることは、決して簡単なことでありません。
恥ずかしさを乗り越えて思いを伝えられても、相手がその思いに応えてくれるとも限らないのです。
相手が自分のことをどう思っているか分からない状態では、勝率も読めないでしょう。
そんな状態で告白してふられてしまうのは絶対に避けたいものです。
必ず叶えたい恋だからこそ、慎重になってしまうのではないでしょうか。
ありふれた光景だけど、どれも大切な思い出
ありふれた会話や仕草を
少しも忘れたくはないよ
ゆらり きらり 白雪の様に
溶けてしまわないように
出典: コイワズライ/作詞:aimerrhythm 作曲:飛内将大
意中の男性と会話を交わしたり、男性のちょっとした仕草にドキっとしていた主人公。
ありふれた光景ではありますが、主人公にとってはどれも大切な思い出なのでしょう。
ありふれた光景の中で感じた喜びやときめきを、いつまでも覚えていたいと思っているようです。
日常の記憶というのは、意識していなければ簡単に忘れていってしまうものでしょう。
雪のように淡く儚いものだからこそ、大切にしたいと思っていることが読み取れます。
そして、今ありふれたものだと思っている光景は、今の関係性だからこその光景です。
もし告白して関係性が悪い方に変わってしまったら、それが変わってしまう可能性があります。
今の時間が大切だからこそ、一歩を踏み出すことができないもどかしさが現れているようです。
2番~ラストの歌詞
騙されて傷つきたくないから…
嘘つきは嫌いで
曖昧を選んで
会いたいを隠して
笑顔を祈ってる
出典: コイワズライ/作詞:aimerrhythm 作曲:飛内将大
「嘘つきは嫌い」という言葉は「白雪とオオカミくんには騙されない」にぴったりな歌詞ですね。
本気で恋しているからこそ、嘘に騙されて傷つくことを恐れているのでしょう。
本当は好きだけど、もし相手に騙されていたとしたら、深く傷ついてしまう…。
だから、曖昧な態度をとったり、会いたいのに会わないといった行動をとっているのだと思います。
相手の気持ちが分からない時には、どうしても少し距離をとってしまいがちです。
距離をとりつつ相手の出方をうかがって、自分のことをどう思っているのかを探ることも、恋においては大切でしょう。
もし少しでも相手から気のあるそぶりが見られたら、どんなに嬉しいでしょうか。
しかし、もし相手がただ思わせぶりな態度をとっただけでその気がないのだとしたら、一気に落ち込んでしまいます。
そんなことの無いよう、主人公は曖昧な態度をとっているようです。
チャンスを逃してしまう主人公
ねえ 伝えたいことって
いつも伝えたくなくって
すれ違ってばかりで
見逃すんだよ
出典: コイワズライ/作詞:aimerrhythm 作曲:飛内将大
伝えたいことを伝えられないせいで、絶好のチャンスをいつも逃してしまう主人公。
自分の気持ちに素直になっていれば、もっと急接近できたのに…という思いを何度もしてきたのでしょう。
チャンスだと思っても、一歩を踏み出すにはどうしても勇気が必要です。
覚悟を決めて伝えようとしても、心の準備ができる頃にはタイミングを逃してしまうこともあるでしょう。
そうしている間に、相手に誤解をされて気持ちがすれ違ってしまうこともあるのかもしれません。
なかなか一歩を踏み出せない自分がもどかしく、いつも後悔しているように感じられます。
落ち込む主人公
色づいた街灯の明りが
少しも優しくなんかないから
空に きらり 瞬くように
涙は踊っていた
出典: コイワズライ/作詞:aimerrhythm 作曲:飛内将大
好きなのに近づくことができなくて、主人公は落ち込んでいます。
日が暮れて、徐々に明かりが広がる街。
でも今の主人公にとっては、そんな美しい夜景も「切ない気持ちをかきたてる材料」でしかありません。
街明かりを見ながら、主人公は一人で涙を流します。
夜が近づけば近づくほど街には静けさが広がり、雑音がない中で、自然と自分の心の中でさまざまな思いが渦巻きます。
その内容は人によってさまざまですが、今の主人公の心には意中の彼とのことばかりが浮かんでいるのでしょう。
どうしたらこの恋を叶えることができるのか、悩み葛藤していることが読み取れます。