高橋真梨子「ごめんね...」
2016年 紅白歌合戦のトリに!
1996年6月21日発売された26枚目のシングル。
カップリング曲:Good-by Love
1996年4月2日から1997年5月27日「火曜サスペンス劇場」主題歌
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%94%E3%82%81%E3%82%93%E3%81%AD%E2%80%A6
「ごめんね...」を聴いてみると、『どこかで聴いたことがあるな』と思われたかもしれません。
それは「ごめんね...」が日本テレビ系の「火曜サスペンス劇場」の主題歌に起用されていたからではないでしょうか。
この頃から、子育てが一段落ついた40代・50代の女性には得に人気があったようです。
「ごめんね...」の歌詞
衝撃的な歌詞の内容
「ごめんね...」という、たった4文字の言葉ですが、色々な場面に出てきます。
例えば、手が横の人に軽く当たってしまった時の軽い「ごめんね」、借りたものを返すのが遅くなって申し訳ない気持ちの「ごめんね」、待ち合わせに遅れてしまった時の「ごめんね」など。
ところが、高橋真梨子が歌う「ごめんね...」の意味はもっと重く苦しいようです。
それでは、これより「ごめんね...」の歌詞の意味に迫ってみたいと思います。
まずは「ごめんね...」を聴いてみてください。
好きだったの それなのに 貴方を傷つけた
ごめんねの言葉 涙で云えないけど 少しここに居て
出典: https://twitter.com/lyric_memo_bot/status/915431960532496384
相手が彼であるのか、旦那であるのはわかりませんが、“貴方を傷つけた”という歌詞から、この歌詞の主人公である女性は、相手を裏切るようなことをしたのだろうと理解はできます。
では、どのような行動が裏切りだというのでしょうか。
次に“悪ふざけで他の人 身を任せた夜に”という歌詞が出てきたのに気がつかれましたでしょうか?
はっきりと傷つけた理由がわかりました。
好きな人がいるにも関わらず、別の人と一夜を過ごしてしまったのですね。
『どうして好きな人がいるのにそんなことができたの』と思ってしまいますが、そんなことをしてしまったのには何か訳があったのかもしれません。
例えば単に刺激がほしかったから、それとも彼(旦那)が浮気をしているのを知って“仕返し”をするつもりだったから、理由は色々と考えられますが、主人公の女性は非常に“後悔”していることがわかります。
ただ、後悔していることはわかりましたが“少しここにいて”というのはちょっと厚かましいのではないかな?と思うのは私だけでしょうか。
そして、後悔は次の歌詞でもわかります。
消えない過ちに 泣き続けるのなら
このまま二度と 目覚めたくない
すごく すごく 貴方を苦しめた
出典: https://twitter.com/lyric_memo_bot/status/937212905342173184
今はもう後悔の気持ちしかない主人公の女性、ただ泣き続けることしかできないのです。そして、どれだけ泣いても、もう遅いのかもしれません。
その時は、刺激が欲しかったから、あるいはヤキモチのつもりだった。
それなのに、そんな遊びの気持ちが自分を大事にしてくれている人を傷つけ、そして失くし、自分に残ったものは“後悔”だけだったことに気がつきます。
ところが、歌詞を見ると、“少しここに居てね”と言っており、後の歌詞では“せめて今夜眠るまで私を抱きしめて”と言っています。
また、その後の歌詞では“このまま二度と目覚めたくない”と言っているところから、傷つけたはずの彼(旦那)は今でも横にいて抱きしめてくれているのでしょう。
もし、私が彼(旦那)の立場であったらどうしていたかと考えるだけで腹立たしく思えます。『すぐにここから出て行け!』と追い出しているかもしれません。
あなたならどうしますか?
高橋真梨子はどのような気持ちで作詞したのでしょうね。
『後悔してもしきれない。失ってから気がついても遅い』という気持ちが大変よくわかる曲「ごめんね...」です。
「ごめんね...」をカバーした人
五木ひろし
1997年「ベストコレクション~罪と罰・夫婦みち・ごめんね」内で五木ひろしがこの曲をカバーしています。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%94%E3%82%81%E3%82%93%E3%81%AD%E2%80%A6
演歌歌手の五木ひろしが「ごめんね...」を歌うと、どのような感じになるのか非常に興味があります。
機会があれば聴いてみたいもんです。
五木ひろしにしても高橋真梨子にしても、どちらも声量があって歌詞がはっきりと発音されているのでいい感じに仕上がっていることに間違いありません。