2番では、人の変化について描かれています。
人は子供から大人になるにつれ、全く変わらないということはありません。
優しく穏やかでいられる時期もあれば、カリカリして怒ってばっかりのダメな時期もあります。
また人の好みもその時その時で違っているでしょう。
なぜ性格や好み変わるのかといえば、置かれている環境が常に変化しているからです。
小学校・中学校・高校・専門学校・大学・職場…。
それだけではなくバイト先や習い事先など、人は色んな場所で色んな人に出逢います。
色んな人と出逢うということは、それだけたくさんの価値観に触れること。
だから考え方も好みも、そして性格も変わっていくのです。
そして最後には、また1つの疑問が提示されています。
1番では、自分の人生がしあわせなのか。
そして2番では、自分は成長しているのかという不安が表現されているのです。
一期一会
すべての出逢いは必要
あなたがくれたすてきなこと
胸にしまってる光と影
いつかは誰かと言う
セイ・ハローグッバイ
みのらなくても大切なこと
地球は回る私を乗せて
出典: ハローグッバイ/作詞:YUKI 蔦谷好位置 作曲:蔦谷好位置
2番のサビでは、人との出逢いの素晴らしさが感じられます。
1行目の「あなた」とは特定の人ではなく、今まで人生の中で出逢ったすべての人のこと。
胸の中にはその人たちからもらった良いことも悪いことも詰まっています。
きっと傷つけられた経験も優しくされた経験も、必要だとここではいわれているのでしょう。
YUKI自身も小学生の時に同級生からいじめられた経験があるのだそうです。
しかし、辛い思い出もきっと無駄ではありません。
その経験があるからこそ誰かに優しくできることもあるし、YUKIのように表現の肥やしになることも。
別れたり出逢ったりしながら人は自分という存在を少しずつ作っていくのです。
出逢いは偶然だけど必然
転がり続けた石ころは
あなたを必要としているわ
心に唄う「一本道」を
ゆらりゆらりと歩いていこう
さようなら明日また会えるよう
指切りをして!
出典: ハローグッバイ/作詞:YUKI 蔦谷好位置 作曲:蔦谷好位置
生まれた時には何も知らず、自分のことしか考えられない角張った形をしている私たち人間。
しかし人生という荒波に揉まれて、どんどん丸く石のようになっていくのです。
そのことが1行目には表現されています。
そんな人間の1人ひとりを必要とする人が必ずどこかにはいるのです。
すべては偶然で出逢っているけれど、もしかしたら必要としている人の元に呼び寄せられているのかも…。
そう思うと、今までの過去すべてが愛おしくなってきませんか?
人との出逢いは力になる
自分の人生を認めてほしい
私が見てきたすべてのこと
むだじゃないよと君が言ってほしい
人は誰かとかかわるハローグッバイ
ちから漲るよわなわなと
巡り逢うよベイビイ
出典: ハローグッバイ/作詞:YUKI 蔦谷好位置 作曲:蔦谷好位置
1〜2行目に描かれているような願望は、誰もが抱いたことがあるでしょう。
愛おしい人に自分の人生を肯定してもらいたい。
そして初めて心から「生きてきて良かった」と思えるのです。
【ハローグッバイ】には、すべての出逢いは力になるというメッセージが込められています。
もう逢えなくなった人たち。
思い出して時には切なくなるでしょう。
しかし、その人たちとの出逢いは確かにあなたを形作っているのです。
心でそっと「ありがとう」と呟いて、今隣にいる人を大切に。
そうしたらきっとあなたの人生は素晴らしいものになるに違いありません。
出会いって素晴らしい!と思えるMV
それでは、人生の素晴らしさを描いた【ハローグッバイ】を聴いてみましょう。
このMVはショートバージョン。
出逢いと別れがテーマとなっていて、最後は登場人物みんなが踊っています。
楽しそうな雰囲気に、きっと心がわくわくするはず。
そして「出逢いっていいなあ」と愛おしく感じるでしょう。
YUKIの蔦谷好位置プロデュース曲
今回ご紹介した【ハローグッバイ】というタイトルのきっかけを作った作曲家・蔦谷好位置。
なんと【ハローグッバイ】から【ふがいないや】までのシングル、7曲をすべて彼がプロデュース。
もはやYUKIと蔦谷好位置のタッグはファンの中でお馴染みとなっているのです。
今回はYUKIの楽曲の中で、蔦谷好位置プロデュースの作品をいくつかご紹介します。