色々なCubaseのバージョン

Cubase8までのラインナップ

Cubaseはバージョンによって複数のグレードが用意されており、例えば過去のバージョンであるCubase6では「Cubase 6.5」「Cubase Artist 6.5」「Cubase Elements 6」「Cubase AI 6」「Cubase LE 6」という5つのグレードがラインナップされていました。

このグレード構成はCubase8まで続いており、「最上位」、「中堅」、「入門」、「自社OEM」、「OEM」との5ステップ存在していました。

Cubase8では最上位グレードである無印がProへと変化し、中堅グレードのArtist版、Elements版と続きます。

OEM用は自社製品や親会社のヤマハ製品とバンドルされていたAI版、そして一般向けOEMであるLE版とが続いています。

Cubase9登場の現在では・・・

Steinberg Cubase LEとAIの違いとアップデートの画像

新しいバージョンのCubase9では、現在3グレード+AIが作成されており、今後OEM製品向けにLEが登場する可能性があります。

Cubase8と同様に最上位グレードであるPro版、そして中堅グレードのArtist版、入門者向けのElements版なっています。

ハイレゾ性能に関してもレコーディング解像度192kHz / 32bitと高解像度を誇っており、入門者向けモデルに関してもプロ製品と同等の編集解像度を誇っているのが特徴です。

CubaseAI/LEの特徴と魅力的なポイント

Cubase AI

CubaseAIは、自社製品やヤマハ製のDTM製品に付属しているバージョンとなっています。

性能としてはCubaseLEよりも一格上で、最大オーディオトラック数32、最大MIDIトラック数16と、制限がやや緩く設定されているのが特徴です。

他にも64bit環境にも対応した設計となっており、大容量の音楽ファイル制作も可能です。

一般向けの市販品と比較するとハイレゾ対応の有無、エフェクトの有無、オートメーション関連機能(DAW側とミキサー操作連動)、アレンジャートラックの有無、MIDIトラック向けにVSTiチャネルを表示する機能などに違いがあります。

CubaseLE

CubaseLEは、自社製品やヤマハ製品以外のDTM製品に付属しているOEMバージョン(付属ソフト)です。

最大オーディオトラック数は16、そして最大MIDIトラック数は24で、AIよりもごく基本的な作業のみに限られています。

64bit環境に非対応である事も特徴で、64bitマシン上でも32bitマシンと同じように動作します。

作曲などの大きな作業ではなく、サウンドロゴやラジオ番組制作、「歌ってみた」の収録などシンプルな作業であれば十分でしょう。

Cubaseのアップデートと経歴

Steinberg Cubase LEとAIの違いとアップデートの画像

登場当初のラインナップについて

現行のCubaseはWindows用、MacOS用とが販売されており、機材、編集性能ともに非常に高性能な製品として魅力があります。

このCubaseシリーズはそもそも「ATARI ST」と呼ばれるプラットフォーム向けに開発されていた製品でCubase Audio、Cubase Score、Cubase、Cubase Lite Jなどが販売されていました。

構成画面も非常にシンプルな画面が特徴となっており、当時のパソコン画面の表示解像度も低かったりモノクロ表示の機種も少なくは無かったため、現代のDAWとは比べものにならないほどのミニマムな構成でした。

登場当初はオーディオ編集機能が無かった

Cubaseが登場した当初はオーディオ編集機能が搭載されておらずMIDI編集機能のみであり、パソコンのシリアルポートとシンセサイザーと接続して同期し、パソコン側からコントロールしたり音符データーを入力したりするというソフトウェアでした。

Cubase Audioより音声編集機能が追加され話題を集め、Cubase VST(ver3.x系)からVSTとASIOに対応し、現在に至ります。

この頃まだVSTやASIOといった規格とても先進的で、今のDTMの基礎が出来た時期とも言えるかもしれません。

Cubaseの人気集まっている理由

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クロスプラットフォーム対応でユーザー同士のファイル交換が容易