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片平里菜【一年中】アルバム全曲解説!春夏秋冬に込められた想いは?映し出された季節の情景を感じてみようの画像

2020年1月15日にリリースされた【一年中】。

片平里菜さんにとっては約2年ぶりのオリジナルアルバムとなりました。

季節の変化と人の成長をリンクさせながら制作した楽曲の数々。

ロックやポップスが得意な編曲家の協力を得て、今までとは異なる一面を披露しています。

季節が変わっても

アルバム1曲目は、【デザート】。

アコースティックギターが主旋律を奏でるしっとりとしたナンバーです。

若い男女の駆け引きを描いています。

ふたり肩を並べ、同じ景色を眺めていようよ

出典: デザート/作詞:片平里菜 作曲:片平里菜

歌い出しの言葉です。

いつまでも一緒に寄り添って、悲喜こもごもを共有したいという願いが読み取れます。

しかし、多感な時期の男性は気持ちが変化しやすいもの。

でもまだ狩の途中
他の誰かにとられる前に
油断はしないでよbaby

出典: デザート/作詞:片平里菜 作曲:片平里菜

Bメロに出てくる「狩」は、血気盛んなオスの本能的な行動を意味しているのでしょう。

直ぐに見透かされてしまうような行動をとってしまう男性に対し、片平里菜さんは「baby」と呼びかけます。

季節が移り変わっても心変わりしないで。【デザート】としてわたしを欲して。

そのような意図が推測できる歌です。

新たな出会いに心ときめく春、夏の燃えるような恋、色々な恋愛の形を彷彿とさせます。

煌めく冬の世界

主観で詞を書く機会が多い片平里菜さん。

アルバム2曲目の【冬の魔法】は、従来とは異なる感覚で制作しています。

先ずイメージを決め、詞の主人公となる男の子と女の子を想像しました。

最初のインスピレーションを大切にし、作曲・アレンジにもこだわっています。

プロデューサーの渡辺拓也さんと試行錯誤を重ね、心地よいメロディーに…。

聴き手は、タイトル通り魔法をかけられたように、ウキウキワクワクするはずです。

そして、舞い散る雪、街を彩るイルミネーションなど、冬季ならではのキラキラした景色が脳裏に浮かびあがるでしょう。

寒い日も【冬の魔法】を聴けば、元気よくスタートできそうです。

心の成長と季節を重ね

梅雨に似た感情

3曲目は、【冬の魔法】と一緒に先行配信された【ラズベリータルト】。

想いが届かず四苦八苦する女子の姿を見事に表現しています。

梅雨や溽暑に酷似した湿っぽい感情、ラズベリータルトのような甘酸っぱい経験。

女性なら誰もが一度は味わっているのではないでしょうか。

嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い大嫌い
もうねさよならだ運命じゃなかったよ

出典: ラズベリータルト/作詞:片平里菜 作曲:片平里菜,NAOKI-T,大和正紘

大好きだからこそ不安なる。心にもない言葉を口にしてしまう。

恋愛中の葛藤が綴られた歌詞には、多くの女性が賛同しています。

重たい内容の詞ですが、清涼感のあるメロディーと歌声が全くそれを感じさせません。

夏の雨上がり、虹をくぐり抜けて駆け出していく…。

そのような開放感が伝わってきます。

絶賛片思い中の方々、彼氏との交際に悩んでいる女性陣は、ぜひ聴いてみてください。

モヤモヤ感と決別し、幸せになるチャンスをつかめるはずです。

春に咲く草花のように