「君の瞳を巡る冒険」最大の特徴は、緊迫した雰囲気の間奏です。
間奏にここまでこだわっているということは、ライブパフォーマンスを派手に見せてくれるのか?
なんて、ライブで披露されることまで期待してしまう仕上がりです。
同じリズムの繰り返しの中で、段階を経て変化していくメロディーラインに興奮が高まります。
まるでアニメやゲームのバトルシーンで使われそうな音楽です。
そして興奮が最高潮に達したときに、急に音数を減らして……。
ここでもまた、上から下へと落とされる感覚に体が痺れます。
頂点まで昇りつめて急降下したその先にあるのは、突然の開放感。
一点だけを見つめていた視界から、Cメロに入るのと同時に景色が開けていくようです。
緊迫した雰囲気から解放されて、ちょっとした浮遊感まで味わえます。
細部まで凝った作りになっている間奏は、聴きごたえバッチリです。
見せ場満載のパート割
ソロパートが多い
「君の瞳を巡る冒険」は、メンバー全員にソロパートが用意されています。
しかも、ほぼ皆ワンフレーズずつ歌うという贅沢な構成。
ソロで歌っているのを聴くと、メンバー1人1人の個性がよく分かります。
キャラクターの個性を生かしつつも曲の雰囲気に合わせた歌い方は、流石としか言いようがありません。
クールで大人な雰囲気のこの曲に、メンバー全員がバッチリ合わせています。
特に、2番の黒沢ダイヤと渡辺曜の掛け合い。
2人とも、思わず「カッコイイ……」と惚れ惚れしてしまうような歌声です。
女性ならではの色気を含んだカッコ良さにクラクラしちゃいますね。
いつものポップな曲も良いですが、こういったクールな曲も魅力的。
「君の瞳を巡る冒険」は、Aqoursの新しい可能性を感じさせてくれる曲と言えるでしょう。
サビで一気に広がりを見せる
「君の瞳を巡る冒険」で全員そろって歌うのは、サビとCメロだけ。
ソロパートからサビで全員の歌声に変わると、曲が一気に広がりを見せます。
ハードな雰囲気で進んできたのに、サビでは流れるような曲調に変化。
この緩急が、「君の瞳を巡る冒険」にハマる1つの要因なのでしょう。
聴いている人を一瞬たりとも油断させない。
そんな音楽に、最初から最後まで聴き入ってしまいます。
加えて、サビのメロディーは不思議と耳に残ります。
気付いたら、ずっと頭の中でサビだけの無限ループが始まっているかも?
いつまでも記憶に残るメロディーというのは、中毒性が高いですよね。
謎解きがテーマの歌詞
「君の瞳を巡る冒険」の歌詞は、謎解きがテーマになっています。
まさにリアル脱出ゲームとのコラボにピッタリな曲。
いつもはポジティブな歌詞が多いAqoursですが、この曲の歌詞はなんだか意味深です。
謎を解くように、歌詞の意味も紐解いていきましょう。
謎はAqoursそのもの?
僕は君を見てる
君の目に 僕を映してよ
「探して」と心が 大きな鼓動届けたがる
謎が謎がもっと ときめきへと変わるように
出典: 君の瞳を巡る冒険/作詞:畑 亜貴 作曲:渡辺和紀
これは1番のサビの歌詞です。
Aqoursはどこかでこちらを見ているみたいですね。
だけど、こちらはまだAqoursを見つけられていない……。
ミステリアスな歌詞が曲の雰囲気とマッチしています。
この曲では「謎」という言葉が何度も出てきます。
もしかして「謎」は、Aqoursそのものを表しているのではないでしょうか?
「謎を解きにもっとこっちへ近づいて」そんなふうに囁かれているような気がします。
しかし、真相は最後まで分からないまま。
分からないからこそ、もっと探りたくなる。
このミステリアスさが、「君の瞳を巡る冒険」最大の魅力なのかもしれません。
最後に
いつものAqoursとは少し違う魅力が詰まった「君の瞳を巡る冒険」。
繰り返し聴いていると、いつの間にかどハマりしてしまいます。
シングル曲の「未来の僕らは知ってるよ」の後に聴くと、その雰囲気の違いに驚くかも……。
いろいろな魅力を見せてくれる彼女たちに今後も目が離せません。