『リズムをとめるな』
3ピースバンドの魅力を突き詰めたウルフルズ36thシングル
2018年、ウルフルズの屋台骨であるウルフルケイスケのまさかの活動休止。
それに伴いウルフルズは3ピースバンドとして新たなスタートを切ることとなりました。
所属レーベルも古巣のワーナー・ミュージックからビクターのGetting Better Recordsに移籍。
2018年10月には配信シングル『変わる 変わる時 変われば 変われ』をリリース。
変化を恐れず人生を謳歌しようと高らかに歌い上げファンの涙を誘いました。
決して演奏をとめない!MVをチェック!
シンプルでスタイリッシュなMVをチェック
シンプルな構成ながら大人の色気を感じさせる『リズムをとめるな』のMV。
監督はアジカンGotchのソロ曲『Taxi driver』のスタイリッシュなMVを手掛けた渡邉哲氏。
MV制作の他、VolkswagenのCM映像やファッションフィルム等を手掛ける若手の映像クリエイターです。
『リズムをとめるな』の尺は本来3分55秒あります。
しかしYouTubeで公開されたMVは2分9秒のショートバージョンです。
その内約30秒は宣伝動画なので動画サイトで見られるのは約1分30秒ということになります。
これはいわゆるティザー映像と呼ばれる広告映像と近い作りです。
フルバージョンを見たい方はどうすればよいのでしょう?
フル動画は各種配信サービスをチェック!
もちろん『リズムをとめるな』のフルバージョンは視聴可能です!
Apple Music、LINE MUSICなどのストリーミングサービスで配信された『リズムをとめるな』。
筆者が確認したところApple Musicではフルバージョンを視聴することができました。
気になる方はご自身の利用しているサブスクリプションサービスをチェックしてみましょう。
下のリンクからも各種配信サービスへリンクすることができます。
『リズムをとめるな』MV解説
映し出される素顔のウルフルズ
ビルの屋上に設置された簡易ステージ。
ジョン・B・チョッパーとサンコンJr.がすでにスタンバイしています。
セットといえるものは高さ約2m・幅約1.5mほどの赤いスクリーンカーペットのみ。
結成から30年を迎え、紅白に2度も主演経験のあるベテランバンドとは思えないシンプルな構図です。
そして左隅からゆっくりとステージに歩み寄るトータス松本が映し出されます。
ゆっくりと、この30年を噛みしめるように歩を進める姿が印象的です。
3人ともに揃いのタイトシルエットの黒スーツ。
The Jamから連なる伝統的なUKロックンロールスタイルで決めています。
伸ばしっぱなしの無精髭と伸びきったカーリーヘアには白髪までくっきりと見えます。
『リズムをとめるな』のMVが映し出すのは50代を迎えた素顔のウルフルズです。
大人になっても忘れない遊び心
「カメラを止めるな!」からのオマージュ
実は『リズムをとめるな』には元ネタがあります。
それは異例のロングラン上映を果たしたカルト映画『カメラを止めるな!』です。
実際にトータス松本はそのことをとあるラジオ番組で語っています。
低予算ながら斬新な設定と綿密なカメラワークで人気を博した『カメラを止めるな』。
ご覧になった方はお分かりでしょうがこの作品には重要なテーマが隠されています。
それは一言でいえば「夢と情熱」です。
映画制作という夢の仕事に全員一丸となり情熱を傾ける姿勢。
これはウルフルズのこれまでの軌跡と重なるのではないでしょうか?