ところで何て読んだらいいの?

発表された当初、「読み方が分からない!」と言われたこの曲。

読めないと記事も読みづらいでしょうから最初に正解を言ってしまいます。

曲名は「Re(mark)able」=「リマーカブル」と読みます。

「Remarkable」自体が「注目に値する」の意味ですが、真ん中の(mark)で区切られていますよね。

こうすることで「改めて(注目に)値する」と表現されているようです。

国民的アイドルへのブレイクを果たそうとしている「今のを見逃しちゃいけないよ」ってことですね。

そしてこの曲は発表された経緯がちょっと変わっていました。

写真集の付属CDとして発表

写真集「ARASHI IS ALIVE」

【Re(mark)able/嵐】タイトルの読み方&意味を知ろう!嵐自身のメッセージソング!歌詞あり♪の画像

2008年に行われたの5大ドームツアー「ARASHI Marks 2008 Dream-A-live」。

この写真集は、ツアー中の彼らに完全密着したドキュメンタリー写真集として発売されました。

ステージ上だけでなくバックステージでの姿もたくさん収められています。

この写真集の付属CDとして発表されたのが「Re(mark)able」なのです!

写真集の帯にもありますが、この曲はファンへのメッセージソングです。

1999年にデビューしたものの、不遇の時代が長かった……。

その間も、ファンは嵐を応援し続けてきました。

メンバーも「嵐ファンで良かった!」とファンに言ってもらえる確かなブレイクを欲しがっていた時期です。

ブレイクのきっかけは……?

2007年に連続ドラマ「花より男子」が放送され、「松潤」という言葉が広く知れ渡ることになりました。

それと同時に主題歌の「Love so sweet」がスマッシュヒット!

シングル「アオゾラペダル」が19万枚だったのに対し、「Love so sweet」は45万枚強を売り上げたのです。

そして2008年、大野君が主演した連続ドラマ「魔王」主題歌「truth」が65.9万枚を記録し、年間シングル1位を獲得!

いよいよ本格的な「嵐」が起こる予感がします。

「これまで応援してくれたファンやスタッフにやっと恩返しができる」そう言ったのはメンバーの誰だったか……。

きっと全員が言っていたことでしょう。

そんなファンへの感謝と決意のメッセージが詰まっているのが「Re(mark)able」です。

では歌詞を見ていきましょう!

今こそ注目するとき!

止まらないんだ、オレたちは

ARASHI'S LIFE 終わらない
突き抜けた未来に立っている
ARASHI'S FIGHT  止まらない
光をこの手に掴むまで

とんでもなく甘い気象予報
曰く俺らは異常気象(what?)
東から西へとかけて大移動
散りぢりばり行くこの大気上
上へ上へあがり 昇る軌道 そう空中飛行
雲々集まり 雨よ降りて固まる地上

出典: Re(mark)able/作詞:R.P.P.・櫻井翔 作曲:吉岡たく

冒頭は5人の決意ですね。

頂点の輝きを手に入れるまで走り続けるという強い意思。

嵐のメンバー純粋に上を目指す探究心にはいつも感心させられてしまいます。

そのあとは「嵐」のグループ名通り、自分たちを「嵐(台風)」になぞらえて書かれています。

ちょっとスタッフさんへの皮肉にも見えますが……。

オレたちのこと舐めてんじゃない? もっともっと上昇気流に乗って行くよ!」

そんな勢いを感じます。

「雲々集まり」は、「徐々にファンが集まってくる」なのか「5人が揃ったらもっとすごいよ!」なのか……。

どちらとも読める部分ですね。

雨が降って踏み固められることで地盤がどんどん強くなり、面積も広がります。

嵐が初心を忘れないことで応援しているファン層が広がって行くイメージなのでしょうか。

苦しい時期を越えて船出の時……!

噂じゃどうかな まるで大穴
そんなもんで勝てそうかな?
獣の道でも通らば…ah
おっとと止まらない(hi-ha)
兎よりもカメ進む猛追
堪えきれずいまじゃ大洪水
そう類を見ない程に じわりじわり進み行き
ここ東京の中心から 世界へ羽ばたく
大空から地上へ瞬く 未だ決して何一つ変わらず
ありのまま何一つ飾らず
08ARASICK 再発 船出の前に一つ挨拶
未開拓地をまたまた開拓 LIGHT UP!
聴衆灯せ 松明

出典: Re(mark)able/作詞:R.P.P.・櫻井翔 作曲:吉岡たく

「まるで大穴」は、全然期待されていなかったデビュー当時を振り返っています。

深夜しかレギュラーが持てず、クレーマーのところに担当者の代わりに謝りに行くような仕事もありました。

大野君が「あの頃は本当に辛かった」と言っていたのを覚えています。

カメの歩みでも、ひとつひとつの仕事を誠実にクリアして行ったからこそ、彼らが花開く時がやってきます!

2008年は台北、ソウル、上海での大規模なアジアツアーも実施されました。

本当に歌詞の通り、嵐は世界に羽ばたいたのです。

「船出」はアジアツアーを示し、その出発前には「国立競技場」で挨拶(ライブがありました。

「未開拓地をまたまた開拓」は「まだ行けてない地域にもきっと行くから待っててね!」の意図を感じました。

念願の聖地へ!


この五つの輪がまた集まり
さすらい 侍 聖地に赴く
話はそう歴史に基づく
全てを覆う 強風
暴風雨(blah) 雷落とす
稲妻じきにあなたを襲う
遠のく闇の中から きらりきらり光り出す
ここ東京の中心から またも陽が昇る
上空から下界まで臨む 時に少しの痛みが襲う
起きるために七回は転ぶ
貪欲にてまだまだ足りなく 大海原にまたも波立つ
08ARASICK 再発 聴衆灯せ 松明

出典: Re(mark)able/作詞:R.P.P.・櫻井翔 作曲:吉岡たく

「五つの輪」「聖地」となるとアレしかありません!

この部分はまさに間近に迫っていた嵐初の「国立競技場」でのライブを示しています。

一層強く逞しく成長する嵐。

稲妻のごとくファンに刺激を与えながら、まだ見ぬ遠くのファンにも声を届けて行きたい。

いろんな地域のファンと交流を持ちたいという願いに見えます。

彼らが上り詰めた頂上から来た道を振り返ったとき、痛みが伴うこともあるでしょう。

活動が規模が大きくなることで離れてしまうファンもいるかもしれません。

それでも頂上を目指すと決心した彼らは歩みを止めません。

彼らが上る道は見つかったばかりで、決して整地された場所ばかりではないのです。

何度転んでも起き上がって、大海にだって飛びだす覚悟で……。

松明(たいまつ)の炎を目印にオレたちについて来てくれ!

そんな大きな背中を見せられているような気になりますね。