Always be by you
東京の夜は
ミストサウナ
肌に触れないで
もっと距離をとって
思いどおりに
化粧がのらない
無理なFace to face
ふいにFall' in love
あなたはもう
忘れたでしょう
薄れかけた
桃色のチーク
出典: POOL/作詞:櫻木大吾 作曲:D.A.N.
「EP」のわずか2か月後に配信されたアルバム先行シングルの「POOL」。
なぜどの化粧品会社もこの曲を使わなかったのでしょう。
そう、D.A.N.の魅力は櫻木さんの描く歌詞にもあるのです。
リフレインされるスキャットだけでも絶対スタイリッシュなCMに映えるのですが...。
日本では震災以降に急速に脚光を浴びたチルウェイヴ、フリーフォークともリンクするサウンド。
初期D.A.N.の象徴的なスティールパンの響きがとても美しいサイケデリアを奏でる名曲です。
1stアルバム『D.A.N.』
「Ghana」と「Dive」に挟まれる形の「Native Dancer」が特に秀逸です。
実はD.A.N.は良質なポップスとしてもっと評価されて欲しい存在。
櫻木さんがリスペクトを公言する宇多田ヒカルの耳に届けば集客も桁数が上がるのですが...。
実は両者ともにスピリチュアルジャズの名盤ウェイン・ショーターの「Native Dancer」の大ファン。
ブラジルの国民的シンガーを招いた1曲目が有名です。
櫻木さんはこの曲を「人生のテーマソング」で「葬式で流してほしい」とまで言っています。
D.A.N.好きの方は機会があればご一聴ください。
2ndシングル『SSWB』
2017年にリリースされたミニアルバム「Tempest」からの先行シングル。
「SSWB」は「Super Shy withput Beer」の略。
ビール飲まなきゃスーパー・シャイ。
D.A.N.のレーベル名にも冠せられる彼らの内面を表した楽曲です。
リリース当時すでにライブの定番曲だった「SSWB」。
音源で聴くとその変化に驚かされます。
1stアルバムが1曲5分間程度のコンパクトな作りだったのに対し「SSWB」は8分間の長尺。
リズム隊がひたすらグルーヴに徹するディープハウスやダブテクノよりの挑発的な曲です。
また彼らに近しいモデルや俳優と200人近いエキストラを動員したMVも話題になりました。
ロケ地はD.A.N.のホームともいうべき「渋谷WWW」。
小山田米呂、Luka、藤江琢磨ら6人の織り成すストーリーが歌詞の世界と重なってゆく不思議なMVです。
本作からレコーディングとミックスを変えたこともサウンドに重要な変化を起こしています。
ミックスは彼らの敬愛するSILICOMのAOKI Takamasa。
表題曲のみマスタリングに砂原良徳を迎えています。
1stアルバム収録曲のAlbino Soundによる豪華リミックスも是非聴いてみてください。