RADWIMPS
日本の4人組ロックバンドです。
作詞、作曲のほとんどをボーカル/ギターの野田洋次郎が手がけています。
これまでにインディーズから通算8枚のアルバム、20枚のシングルをリリースしています。
新海誠監督作『君の名は』の劇伴と主題歌を担当し、名実ともに日本のトップバンドになった彼ら。
2018年には21枚目のシングルとなる、「Mountain Top/Shape of miracle」をリリースします。
頂きに立った彼らの今の境地はどんなものでしょうか?
RADWIMPSの「パーフェクトベイビー」
本作は、ドラム/コーラスの山口智史の自宅で最初制作され仕上がった曲だそうです。
ドラムの山口は野田の自由さがあらわれた曲だと評価しているそうです。
彼らの通算7thアルバム『×と○と罪と』に収録されている曲。
タイトルの意味はなんでしょうか? 歌詞を読みながら考えます。
『×と○と罪と』(バツとマルとつみと)は、RADWIMPSのメジャー5枚目、通算7枚目のスタジオ・アルバム。2013年12月11日にユニバーサルミュージックのレーベル、EMI Records Japan(旧・EMIミュージックジャパン)から発売された。
「パーフェクトベイビー」の歌詞を読む
誰かがいるとこで 眠れない僕の弱気な胸も
なぜだか君の腕の中では 陽気なもんでして
固く閉ざしたこのタマシイ
この世生き抜くにゃ仕方ないしと
いつもカッチカチ
でもほら気付きゃたちまち脆く柔く
出典: パーフェクトベイビー/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
家族以外の誰かがいるところでは眠れない人は多いのではないでしょうか?
僕はそういう人間です。
ふだんは緊張していて、生きることの難しさを抱えています。
でも君がそばにいると陽気になって、閉ざしていた魂が柔らかくなります。
ナイフの歯も立たんくらい
足蹴にされても腹立てんくらい
唄いながらなんでもないように
血まみれでハニかめるよ紳士に
なんて 少し早めに現世で ゆらり極楽浄土なんてね
時空二つ折りして僕らで
二人逝ったり来たりしようかね
出典: パーフェクトベイビー/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
いつもは周囲を気にして、硬くなっている僕。
でも君のそばにると、何を言われても腹をたてずにいます。
むしろ現世の極楽浄土にいるように心地いい。
だからまるで、あの世にいってしまったみたいに時空をふらふら彷徨っています。
君の願いが少しでも
叶えばいいとはそりゃ思うけども
叶わなくともいいだろう 今日はそんな気分なんだよ
その手から零れ落ちたから
僕が入り込めたんだったら…
今夜はもう悲しみに用はないさ そう あるとすれば
そこのあなた もう誰彼かまわず何かと
「正解」を振りかざすのは
どうかやめて 0点も大歓迎よ
少しだけ ほんとに微々たるものだけど
この心が痛むので
そいで?ほんで?だからどうした?って聞くのはさ
出典: パーフェクトベイビー/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
いつも君の幸せを考えて願いが叶えばいいと思っているけれど、こんな気分の時はもう叶わなくても叶ったようなもんでしょという気持ちでいます。
そういう気分の時には、正解なんて関係ないのです。
僕が死ぬまでに 僕だけのマルを
どんだけ勝手にバッテンにされた
名前につけるかなんでしょう
つまりその続きは分かんでしょう?
もしも100点を取りたいなら
まさにここはテストに出るから
『一番特大のをあなたに
マルをつけてくれたあの人に』
出典: パーフェクトベイビー/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
このアルバムは『×と○と罪と』。
「パーフェクトベイビー」がこのアルバムのタイトルに影響を与えていそうです。
野田自身の人生のことを正解だよと言ってくれる君。
大きな○を貰って子どものように喜んでいる野田がいるのです。
では、このタイトルの意味はわかったのではないでしょうか?
「パーフェクトベイビー」のタイトルの意味
心通じる女性のそばで同じベッドに寝転がって子どものようにリラックスしている僕。
まるでそれは大人が子どもに戻って甘えているような状態。
そういう完璧に気持ちがいい瞬間の自分のことを「パーフェクトベイビー」みたいだと歌っているのかもしれません。
素敵な曲ですね。
君に望まれた願いなど 今頃、遠足の前の日のよう
すぐにも叶えにゆくよ と夢の中で
まどろみの右脳の中で 敢えてネジは外したまんまで
いけるとこまでいこうよ
ねぇ、いいと言ってみてよ眼開くまで
そろそろだもう少しを右ね 班目になってく視界で
へその緒 首絡めて 到着です
出典: パーフェクトベイビー/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
君が望んだ願いなんて、すぐにでも夢の中で叶えられるという歌詞が秀逸ですね。
そういう瞬間は夢のようで、とても気持ちいい。
なんでも完璧にできるような気分なのです。
それぐらい君に抱きしめられることは素晴らしい。
夢のような時間を過ごしているのですね。