アップテンポでやる気がみなぎる!「かつて天才だった俺たちへ」
ヒップホップのジャンルで凄まじい人気を集めているCreepy Nuts。
前向きで心が燃えるような力強い歌詞や、ヒップホップならではのノリが良い曲調が特徴です。
また「かつて天才だった俺たちへ」は帝京平成大学のテレビCMソングにもなっています。
大学のCMソングと聞くと若い人や学生に向けての応援ソングが多いイメージです。
しかしこの楽曲は学生だけでなく、サラリーマンや年を重ねて夢を諦めた人にもガツンと響く歌詞になっています。
ぜひ上記の動画から一度聴いてみてください。
タラレバばかりの歌詞の意味は?
破り捨てたあの落書きや
似合わないと言われた髪型
うろ覚えの下手くそな歌が
世界を変えたかも…
出典: かつて天才だった俺たちへ/作詞:R-指定 作曲:DJ松永
「かつて天才だった俺たちへ」では上記歌詞のような、もし〇〇だったら…というタラレバが多くあります。
タラレバは、自分が選ばなかった方を選んでいたらこうなっていただろうなという仮定の話をしている意味です。
今さらそんな話をしても遅いだろうという、少々ネガティブな意味で使われることが多い言葉。
しかしこの楽曲で使われているタラレバは不思議と前向きになれるような力があります。
過去の選ばなかった道だけでも無限の可能性があった。
じゃあこれからの選択だってきっと素晴らしい未来につながる道があるはずです。
そんな力強いメッセージが込められた歌詞が最初から最後までたっぷりと詰め込まれています。
「かつて天才だった俺たちへ」歌詞解釈
もっとすごい未来があった
苦手だとか 怖いとか 気づかなければ
俺だってボールと友達になれた
頭が悪いとか 思わなけりゃ
きっとフェルマーの定理すら解けた
出典: かつて天才だった俺たちへ/作詞:R-指定 作曲:DJ松永
人間は思い込みで気持ちや行動を変えることができます。
そのため新しいことに挑戦して、ちょっと嫌だなと感じたことは不得意なものだと考えるでしょう。
逆に楽しいものや心惹かれるものだと前向きに取り組む人が多いと思います。
この苦手なのか、得意なのかという判断を周りの人の意見に流されてしまったことはありませんか。
例えば歌を気持ちよく歌っていたら、周りから下手だと言われてしまった。
周りの人から下手と言われてしまうので、自分は歌が上手くないんだと感じるでしょう。
上手くなくても平気で歌い続ける人もいれば、周りの目を気にして歌うのを辞めてしまう人もいます。
歌い続けていたら、上達して有名なアーティストになっていたという可能性もあったはずです。
そんな失われてしまった小さな可能性は色んな所で潰されています。
ここで止めなければ、こんな未来があったかもしれないのに。
ここで伝えたいのは、そんな立派な未来を誰もが持っているという可能性です。
恥ずかしい未来もあった
すれ違ったマサヤに笑われなけりゃ
ずっとコマつきのチャリをこいでた
力が弱いとか 鈍臭いとか 知らなきゃ
俺が地球を守ってた
出典: かつて天才だった俺たちへ/作詞:R-指定 作曲:DJ松永
逆に他人の反応を見なければ自分が成長しないこともあります。
歌詞の1~2行はその例え話をしているのでしょう。
人と関われば自分の考えもグルグルと変わっていきます。
その変化は時にマイナスになることもありますが、プラスに働くこともあるでしょう。
未来なんて誰にも分かりません。
でも自分の悪い点を自覚していなかったら、もう少し思い切った行動をとれていたのかもしれない。
自分でもビッグになっていたかもしれないという妄想が出てきているようです。
大人になるほど個性が失われていく
かつて天才だった俺たちへ
神童だった貴方へ
似たような形に整えられて
見る影も無い
出典: かつて天才だった俺たちへ/作詞:R-指定 作曲:DJ松永
小さいことは勉強ができたり絵が上手だったりと個性が褒められる機会がたくさんあったでしょう。
しかし大人になるにつれてその個性を活かして生きていくという難しさを知ります。
お金をもらって普通に生活していくには、周りと足並みをそろえなければいけない時もある。
そんな少し生きづらいような社会を伝えている歌詞のように感じます。