MVに登場する「水」は歌詞の世界感を反映させていたのですね。

ここでは野心と闘争心が感じられます。

水中にいる時のように重みを取り去る…。

つまり、今精神的に重荷になっている全ての「迷い」や「雑念」を断ち切ろうとしているのではないでしょうか。

そうすることで心に負った「傷」や「痛み」すら感じなくなる。

まさに「武者震い」のような状況が想像できます。

「世界を手に入れる」という大きな目標に向けて、自分を奮い立たせているのでしょう。

恐れるな

Don't be afraid to dive
飛び込むことを恐れるな
Be afraid that you didn't try
何もしようとしなかったことを恐れよう
These moments remind us why
これらの瞬間が、僕らに理由を思い出させる
We're here, we're so alive
僕らはここにいる、僕らはだから生きている

出典: Wasted Nights/作詞:Taka・Pete Nappi・Janee“Jin Jin”Bennett・Jamil Kazmi、作曲:Taka・Pete Nappi・Janee“Jin Jin”Bennett・Jamil Kazmi

ここでも「水」と掛け合わせた表現が登場します。

子供のころ、水泳などで水に飛び込むのが怖かった経験はありませんか?

水中を優雅に泳ぐためにはまず恐怖心を拭い去り、「身を委ねる」必要があります。

それと同じように「挑戦することを恐れるな」と歌っているのです。

新しい何かに挑戦する時にはどうしても防衛本能から「失敗した場合」ばかり考えてしまいがち。

でも本当に恐ろしいのは「なにも挑戦しなかった時の後悔」だと教えてくれています。

挑戦することで僕らは生命を実感することができる。

実際に素晴らしい活躍をしてきたONE OK ROCKだからこそ説得力がありますね。

今を一生懸命生き続ける

Let's live like we're immortal
僕らは不滅であるかのように生きよう
Maybe just for tonight
ただ今夜のためかもしれないけど
We'll think about tomorrow (yeah)
僕らは、明日のことを考えるだろう、そうさ
When the sun comes up
太陽が昇るとき

出典: Wasted Nights/作詞:Taka・Pete Nappi・Janee“Jin Jin”Bennett・Jamil Kazmi、作曲:Taka・Pete Nappi・Janee“Jin Jin”Bennett・Jamil Kazmi

このフレーズでは「目の前のことに一生懸命取り組もう」という意味合いが読み取れます。

何度くたばっても這い上がってみせる。

そんな根性を「不滅」と歌っているのではないでしょうか。

そして、明日の事は朝日が昇ってから考えだせばいい…。

つまり、今を一生懸命生き続けることで、いつか努力が実を結ぶのです。

決して無駄ではない

'cause by this time tomorrow
明日のこの時間まで、
We'll be talking about tonight
僕らは今夜のことを話しているだろうから
Keep doing what we want we want we want
僕らがしたいことをやり続けよう、僕らが、僕らがしたいことを
No more wasted nights
無駄な夜は、もういらない

出典: Wasted Nights/作詞:Taka・Pete Nappi・Janee“Jin Jin”Bennett・Jamil Kazmi、作曲:Taka・Pete Nappi・Janee“Jin Jin”Bennett・Jamil Kazmi

この表現からは「過去の出来事を振り返っている」状態がうかがえます。

見解を変えれば、「過去の積み重ねが意思を作る」ともいえるのではないでしょうか。

だからこそ、日々「本当に自分が望むこと」に取り組み続けるのが重要。

自分の本心のままに生き抜いた時、素敵な過去が「自信」を生み出してくれる気がします。

些細な時間も「無駄ではない」と考えることができますね。

「恐れ」を乗り越えた先に手にするもの

失うことを恐れるな

Records spinning we don’t notice
ただ過ぎ行く時間に
Fill this room with memories
気を止める必要は無い
Everybody’s chasing something
何かを失えば
But we got everything we need
また何か手にする

出典: Wasted Nights/作詞:Taka・Pete Nappi・Janee“Jin Jin”Bennett・Jamil Kazmi、作曲:Taka・Pete Nappi・Janee“Jin Jin”Bennett・Jamil Kazmi

ここでは「過去を悔やんだって意味はない」と投げかけているのではないでしょうか?

行動を起こせば必ず「トラブル」は生じるもの。

時には何かを失うことだってあるでしょう。

でも「何も失いたくない」という保守的な思考になってしまうと、そこで進化は止まってしまうのだと思います。

失ってしまっても大丈夫。

また他の大切なものを手にいれることができる。

そんな思考を持つことができれば、きっと力強く未来を切り開くこともできます。

この考え方は映画「キングダム」を意識しての表現なのかもしれませんね。

瞬間の積み重ね

Don’t be afraid to dive
飛び込むことを恐れるな
Be afraid that you didn’t try
何もせずはもっと怖い
These moments remind us why
これらの瞬間が、僕らに理由を思い出させる
We’re here we’re so alive
ここで生きる意味を

出典: Wasted Nights/作詞:Taka・Pete Nappi・Janee“Jin Jin”Bennett・Jamil Kazmi、作曲:Taka・Pete Nappi・Janee“Jin Jin”Bennett・Jamil Kazmi

ここではさらに挑戦しないことの恐怖を投げかけます。

この「挑戦しない」という行為のリスクは思いの他大きいです。

「何かを達成した」という実感は「自己肯定力」を高める効果があります。

逆に「何も達成できなかった」とか「自分は妥協した」という感覚は、段々と精神を蝕むのです。

だからこそ、「挑戦しない」という選択は「挑戦して失敗する」よりもはるかに怖いと歌っています。

その積み重ねが「生きる意味」を実感できるかどうか…つまり人生の幸福感を変えるでしょう。