ここで曲のタイトルが登場します。
地上ではごちゃごちゃといろいろなできごとが起こります。
上司に嫌味を言われたり。
友達とけんかしてごめんねと言い出せなかったり。
でも、空はいつもと変わりません。
例え震災でがれきの山ができていても、空を見上げるといつもと変わらない空があるのです。
震災で被災した方の中には、空を見上げることで勇気をもらった方もたくさんいます。
この曲に登場する「空」にもそのような人を元気にさせるパワーがあるのでしょうか。
空を見上げると、なんだかポジティブな自分に変わっていける気がしませんか?
引用文の最初の2行では、落ち込みながら白い冬の空を見ている主人公の姿が想像できます。
ところが最後の2行では、ポジティブな言葉が並んでいます。
きっと空を見上げて、前に進んでいけそうな気がしてきたのでしょう。
見上げればいつもそこにある空
自分は変われる!
携帯を いじっては 確かめ合う 明日を
不安は雪に埋めてしまえ
「夢を見ろ 現実を見ろ」
どっちなの先生?
信じて欲しいよ ねえ
出典: 空のカーテン/作詞:高橋久美子 作曲:横山克
2番に入ると、学校で感じる日常への疑問が膨れ上がります。
確かに学校の先生は矛盾していると感じることはあります。
失敗したときにもっと現実を見ろ!もっと夢を見ろ!なんて言われても辛くなるだけ。
そもそも夢と現実の両方を見るなんて無理。
どちらなのかハッキリしてほしいですね。
どちらにしても、命令ばかりしないで私を信じて!ということかもしれません。
夢とか現実とかそんなことよりももっと大事なことがあるという意味にも読み取れます。
きっと先生にもっと立ち直る自分の力を信じてほしいということなのでしょう。
別れってこういうことだったのか…
有明の月が 細く笑ってた
さよならの意味なんて 知らずに
心臓の音が 時計と並んで
私の針を動かす
チクタクチクタク 今日も
出典: 空のカーテン/作詞:高橋久美子 作曲:横山克
今日もきっと昨日と同じ笑顔があると思っていた。
そして明日は今日と同じ笑顔が…。
と思っていたのに、目の前にはいつも見ていたその笑顔がなくなってしまう。
それがさよならということなのかもしれません。
この曲のテーマは「別れ」とも考えられます。
さよならを知った今、鼓動が大きく高鳴ります。
どんどん心の鼓動が高まりますが、時計の針は止まることはなく刻一刻と刻み続けています。
空に元気をもらえる♪
それぞれの今を繋ぐ 空のカーテン
晴れのち涙 シグナル変えながら
回り回るよ地球は
寂しくないさ みんな冬の中
出典: 空のカーテン/作詞:高橋久美子 作曲:横山克
遠く離れてしまっても、どんなことがあっても、空を見上げればいつも同じ空があります。
カーテンを衣替えするように表情を少しずつ変えながら。
表情は季節が巡るたびに変わりますが、それは紛れもない空。
その空を見て元気をもらえた人が今までどのくらいいたのでしょうか?
みんなが同じ空の下にいるのだから寂しくないということ。
そんなささいなことにさえ気付かずに、毎日を過ごしていた自分が恥ずかしくなります。
泣いてもいいから
思い出ぴゅるりら 吹き荒れて
心の隙間 ときに痛むのだろう
泣いてもいいんだよ 逃げるな
そこから見える 朝日が未来だ
出典: 空のカーテン/作詞:高橋久美子 作曲:横山克
冷たい風が吹くたびに、辛い思い出が心を痛めることがあります。
別れてしまった友達との思い出でしょうか?
そんなとき、ふと空を見上げてみると…。
カーテンを開けて見えてくる朝日があることでしょう。
その朝日が繰り返され、それが未来へとつながってゆくのです。
辛いことにも目を背けずに、泣きながらでも明日を迎えることが大切。
そんなメッセージが身に染みて涙が止まらなくなります。
私はここにいるよ!
早く大人になりたい!
大人になる前にもっと笑いたい
ワクワクしていたい夢を叶えたい
図書室に並んだ言葉だけじゃ
本当の痛さはわからない
始まりと終わりをいつ知るだろう
毎年春は迷わず来てくれるのに
出典: 空のカーテン/作詞:高橋久美子 作曲:横山克