ギターの「ストローク」ってそもそも何?
ギターの基本的奏法の一つ
ギターを演奏していると、よく「ストローク」という言葉を耳にするかと思います。
ギターの演奏におけるストロークとは、6本の弦をピックで「ジャカジャカ」と弾く動作のことを言います。
基本的なギターの演奏方法の一つです。
一定の速さでストロークすることで、音楽に「リズム」が生まれます。
ギター伴奏とか弾き語りでも基本となる奏法です。
速さのことを「テンポ」といいます。
演奏する際に、フレーズの最初から最後まで同じテンポで演奏することは音楽全般の基本です。
今からギターを始めようとする人は、「リズム」と「テンポ」を常に意識するようにしてください。
ストロークの種類
ダウンストロークとアップストロークがあり、ダウンストロークは6弦から1弦に向けて腕(手首)を下げる動作で、アップストロークはその逆です。
多くの場合は、ダウンストロークとアップストロークを交互に行うことで、「ジャカジャカ」という音を出すことができます。
ちなみに、「ストローク」という言葉には、「一往復、一打」などの意味があり、ゴルフや水泳などでも使われているようです。
ストロークと混同しやすいギター奏法に「カッティング」があります。
カッティングは、ストロークの後に切る動作を入れることです。
ダウンストロークで6弦から下げる途中で手を弦に当てて音をきる奏法で、曲のリズムに変化を与える効果があります。
ギターの練習を続けていく中で曲にアクセントや抑揚をつけたい時に使う技術なので覚えておきましょう。
初心者のストローク
自然なストロークができないことが多い!
ギターを始めたばかりの頃は、ピックの持ち方もあやふやですし、弦の弾き方も正しくないことが多々あります。
ピックを弦に対して水平に弾くことができないことで、ピックを落としてしまったり、音がきちんと出せなかったりしてしまいます。
そこで、「ピックを落とさないようにしよう」「きちんと音を出すようにしよう」などと強く思ってしまい、右手に余計な力が入ってしまうことで、自然なストロークができなくなってしまいます。
これでは悪循環となってしまいますね。
どの楽器でも同じようなことがいえます。
少しコツをつかむだけで楽に演奏できるのに、うまくいかないと悩んでいる人は意外と多いのです。
特に、力が入りすぎると何事もうまくいきません。
力が入ってしまう理由は、技術的な要因だけではなく、精神的な理由も多いように思われます。
ギターを手にしたら、まずリラックスすることを心がけてください。
ギターを自然に抱えたら、肩の力を抜いてリラックスしましょう。弦やピックを覗き込まないようにするだけでも力が抜けます。
深呼吸を2回から3回くらい繰り返すと、自然と落ち着いてくるものです。
原因を知ろう!
ストロークがうまくできない正しい原因が何なのかをきちんと理解しないといけません。
原因は、もちろんピックの持ち方もありますが、それだけでなく、弦の弾き方、つまり右手の動かし方も重要となってくるのです。
そこに気づくことで、上級者への一歩が踏み出せます。
ピックが弦に引っかかってスムーズにストロークできないことが、うまくいかない理由になっている場合が多いと思います。
ピックの持ち方と、弦への当て方を確認してください。
力が入りすぎている場合は、力を入れないコツを覚えましょう。
上級者のストローク
ピックの持ち方と弦の弾き方
では、初心者と上級者では何が違うことで、ストロークが変わってくるのでしょうか。
まずは、先述したように、ピックの持ち方と弦の弾き方の違いがあります。
上級者は、ピックを持つ右手にそんなに力を入れていません。
むしろ、軽く持っているくらいです。
「軽く持っていたら、ピックを落としてしまう」という声が聞こえてきそうですね。
ですが、弦の弾き方をきちんとすれば、ピックを落とさずにきちんと「ジャカジャカ」と演奏することができます。
上級者は、ピックを弦に対して水平に弾き、そのままネックに対して垂直に下ろしていきます。
こうすることで、ピックを落とすことなく、きれいなストロークを奏でることができます。
腕の動かし方
また、腕の動かし方にも違いがあります。
ストロークを演奏している上級者の右手に注目すると、あまり腕自体が動いていないことに気づくことができると思います。
腕を大きく動かすのではなく、手首を動かすことで、余計な力を入れずに上手にストロークをしているのです。
このように、ピックを持つ力、弦の弾き方、右手の動かし方に違いがあるのです。
力を入れないコツですが、筋肉はすべて連動しているので、肩の力を抜けば腕全般に力は入りません。
ピックを持つ手に力が入る時は、肩の力を抜き重力に任せて、腕を真下にぶら下げてリラックスしてみましょう。
完全に脱力してしまうとピックが落ちてしまいます。
考え方として、ピックは指に挟むだけで力を入れないと意識してみましょう。