水溜まりに写る自分
雨降る街の路上に写し出された運命を
踏まないように反吐を吐こう
濡れてるままで胸に嘘をつこう
錆つき出した本当と見えない君の逆襲を
裸のままで受け止めよう
それが僕に出来る最後の術
出典: 独白/作詞:樋口侑希 作曲:樋口侑希
雨降る町は、泣き続けている自分自身を映した鏡のような存在にも感じられます。
そして水溜まりに写る黒い影の自分をせめて踏まないように歩きます。
そして濡れ続けると、頬を伝う涙のように優しく慰めてくれるように感じるのでしょうか?
ずっと内側に入れていたはずの真実は錆びて違うものなっているようです。
そして衝撃の事実を知った相手のこれからの攻撃を覚悟します。
今度は嘘も纏わず、裸のままで受け入れようとしています。
もちろん、攻撃を裸で受けると自分自身が傷つくのは明白です。
しかしそれが自分自身にとっての最後のことと言っています。
罰のような、相手と向き合える最後の手段とも感じられます。
あなたを一度ぐらいは
嫌だよ嫌だよ消えて行く心を
騙して塞いだ己の光を
今更遅いよねごめんね私ね
あなたを一度ぐらいは
出典: 独白/作詞:樋口侑希 作曲:樋口侑希
“嫌だよ、嫌だよ”は相手ではなく自分の心が言っているようです。
自分の意思で塞いで閉ざした心を慰めてくれるのは、最早雨だけです。
時すでに遅しと相手も分かっているようです。
「あなたを一度ぐらいは」のあとは何が来るのでしょうか?
「許してあげようとした」でしょうか?
「受け入れようとした」でしょうか?
いまではその言葉の続きもわからないままです。
愛してたよ、最後までね
愛してたよ
最後までね
僕は泣いてた
強張った頬を
撫でてくれた
涙だけが
僕の事を褒めてくれた
終わりにしよう。じゃあねバイバイ。
終わりにしよう
じゃあねバイバイ
出典: 独白/作詞:樋口侑希 作曲:樋口侑希
もう目の前にいない相手に対して「最後まで愛していた」と心の叫びを表しているようですね。
涙はまだまだ止まる気配はありません。
そして再び言うのです。
「終わりにしよう。じゃあねバイバイ」と。
この「終わりにしよう」や「バイバイ」は、物事全てに対して区切りをつけたようにも聞こえますね。
もう考えることや振り返ること、後悔することさえも全て終わりにしようと自分に言い聞かせているようにも聞こえます。
歌詞はいかがでしょうか?
共感できると感じる人も多いのではないでしょうか。
ミュージックビデオはあるの?
このミュージックビデオは茨城県で撮影されたようです。
彼らの服装にも注目してみましょう。
それでは、ボーカルはいかがでしょう?
ひとりだけ白い服を着ていますよね。
これもこの曲を印象付けるポイントでもありますね。