言葉の意味から考える”独白”について
みなさんは、”独白”という言葉の意味をご存知でしょうか?
なかなか聞きなれない方も多いかと思います。
なぜなら、”独白”というのは”演劇用語”であるからです。
意味としては、登場人物が相手がいない状況で独りでセリフを言うことです。
ここでセリフを聞いているのは、演劇を見ている観客のみです。
それでは今回のシチュエーションではどうなるか一緒にイメージしてみましょう?
ミュージックビデオでもあったように、独白を行っているのはひとりのみですよね。
そして、それを強調するように周りは黒服を着ています。
つまりは、ひとりを除いては全員観客ということです。
わたしたちリスナーも観客ということになります。
実は暗に視覚的に表現した象徴的なミュージックビデオだったということに驚かされますよね。
相手との別れ
この曲は、歌詞の至るところに直接的に表されているように、「誰か大切な人との別れ」を意味しています。
それは、恋人であったり、家族であったり、大切なペットであったりと聞き手によるでしょう。
歌詞にはダイレクトに示されていないので、聞く人によって思い浮かべる対象は異なります。
何かを伝えることで終わってしまう関係であっても、時には言わなければいけない時もあるでしょう。
その別れの際を歌った歌でした。
自分との別れ
客観的に歌詞を見ると、大切な相手との別れを後悔の念を感じながらその気持ちと向き合う歌詞に思えますよね。
しかし、もっと歌詞を深く読み進めると、「自分との別れ」という意味合いも感じることができます。
それは最後に溢す「もう終わりにしよう。じゃあねバイバイ」という言葉にヒントがあります。
自分を偽り続けた結果、大切な人を悲しませてしまった結果はどうなったでしょう?
全てに終止符を打つかのように「もう終わりにしよう。じゃあねバイバイ」と言っているように見えます。
それは新たな始まりという明るい未来ではなく、ずっと続く終わりの始まりの合図のようにも聞こえます。
自分と相手と終わってしまった関係に「じゃあね、バイバイ」というのは、
逆に「さようなら」と固くないからこそ、胸が締め付けられそうになりますね。
まとめ ~愛する人との切ない別れ~
2つの悲しい別れ
WONCADOREの”独白”について、歌詞の徹底解説をいたしましたが、いかがだったでしょうか?
一度聞いただけでも忘れられないメッセージ性がある意味でしたね。
そして思わず涙が溢れてしまいそうな、心にぐっとくるものでしたね。
誰しもが、悲しい別れを積極的にしたいと思うことはないと思います。
しかし、もしそうなったときには、ぜひ”独白”を思い出してみてください。
心の中の整理ができたり、考え方に影響を受けたり、何かがきっと変わるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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