Mr.Children「終末のコンフィデンスソング」に迫る!
Mr.Childrenの「SUPERMARKET FANTASY」に収録される「終末のコンフィデンスソング」。
アップテンポでノリが良くて、Mr.Childrenの中で私も大好きな曲の1つです。
でもタイトルの「終末?」、「コンフィデンスソング?」。
曲のタイトルからとても気になるところがたくさんあります。
はたして「終末のコンフィデンスソング」の意味することとは?!
タイトルから歌詞の世界まで丁寧にひも解きます。
ぜひお楽しみください。
気になるタイトル「終末のコンフィデンスソング」とは?
気になるタイトル「終末のコンフィデンスソング」を説明する前に、リリースされた当時を振り返りましょう。
Mr.Childrenの15枚目のアルバム「SUPERMARKET FANTASY」がリリースされたのは2008年12月。
2008年は、リーマンショックの影響で26年ぶりに日経平均株価が7,000円台を割りこみます。
また、食の安全やゲリラ豪雨などもこの年から話題として取り上げられるようになりました。
明るい話題は少なく、どちらかといえば暗い変化が起こった年といえます。
タイトルに含まれる「終末」という表現は、これらの時代背景に影響されているのではないでしょうか。
「終末」=「当時の日本」という気がしてなりません。
歌詞の内容も社会風刺がふんだんに盛り込まれていて、ファンでも好みがわかれる曲です。
タイトルで残りの「コンフィデンスソング」を分解すると、「コンフィデンス」と「ソング」になります。
「コンフィデンス」を直訳すると、信用や自信です。
「ソング」は歌ですね。
そうなると「コンフィデンスソング」の解釈として正しそうなのは、“自信のある歌”でしょうか。
タイトルをトータルでみると、“終わっている日本に対して社会風刺を交えた自慢の歌”。
こんな解釈が正しいと思います。
Mr.Children「終末のコンフィデンスソング」の歌詞を解説
自分が気に入るものが本物
評論家の指摘なんか気になんないくらい
インパクトこそないけど良い映画だったなぁ
ちょっぴり泣いてたろう? 気が付いてたんだよ
僕にしたって そうよ
出典: 終末のコンフィデンスソング/作詞:Kazutoshi Sakurai 作曲:Kazutoshi Sakurai
「映画の評論家には辛口な人が多いけれども、そんなに辛口じゃなくても良いのに…」
なんて感じたことありませんか?
私は正直にいうと、めちゃくちゃ感じてしまいます。
映画自体が制作者のアートになるわけですから、人それぞれストーリーの感じ方は違うわけです。
たしかに難しい技術的なこともあるのでしょうが、みている人が面白いと感じるのが良い作品になるのでは?
だから好きな映画だってみんな違うわけで、メディアを通して評価する意味がわかりません。
「終末のコンフィデンスソング」の冒頭の歌詞に、思わずうなずいてしまいました。
哀れな優越感
街中にゴシップが散撒かれてる
面白がって誰もがそれに火をつける
自分より劣ってる マヌケをあぶりだし
ホッと胸撫で下ろしてる
出典: 終末のコンフィデンスソング/作詞:Kazutoshi Sakurai 作曲:Kazutoshi Sakurai
ゴシップは大抵の人が好きなものですが、私はこれも何が面白いのかがわかりません。
おめでたいゴシップは良いですが、人をつるし上げるような内容は好まないのです。
単純に自分よりも悲惨な人をみて、優越感を味わっているだけにしか思えません。
こういう考えって私だけ?と思っていたら、桜井さんも同じだったので安心しました。
偽善だといわれれば、そうかもしれません。
でもつるし上げられた人は、一瞬で人生が変わってしまうのです。
私は、そんな状況を好んでみられません。
しっかりとした目を養え!
イライラした空気が僕の履くズボンの裾を踏んでる
立ち止まることで その先にある危険から逃れる手段もあるだろうが
Oh No!
焔
蒼白き瞳の焔で
その薄暗い足元を照らし出せ
道は続いてる
出典: 終末のコンフィデンスソング/作詞:Kazutoshi Sakurai 作曲:Kazutoshi Sakurai
今の情報が行き交うスピードはとてつもなく早く、誰でも簡単に情報を発信できます。
そんな状況が影響しているのかはわかりませんが、どうも人との摩擦を感じてなりません。
ギスギスとした社会、情報が溢れる社会。
こんな社会状況で信じられるのは自分の目だけです。
「情報に流されることなく、しっかりと見極める目を持とう!」と歌詞から感じ取れます。