2番では、パスタの話から戦争の話と、大きく飛躍しています。とりとめなく考えていると、人間の思考回路なんてこんなものですよね。結構つながりがないことを考えているものです。
「どうして」「自分に何ができるだろう」そんなことを考えても、結局のところ、真相は分かりません。どうしたらよいかも分からないけれど、「君が好き」という気持ちだけは本当。
この「ほんとのきもち」が揺るぎないからこそ、何とか立っていられるのかも知れません。
その声をからしてまで その命削らしてまで 見つけ出したいものがまだこの世のどっかにあって
それが何であれ試行錯誤し傷つけ癒やしあう僕らの今日
出典: ほんとのきもち/作詞:高橋優 作曲:高橋優
声を枯らして、命を削ってでも手に入れたい何かのために、人は傷つけ合いながら生きている。しかしそれは、絶望ではないような気がします。
ぶつかって、間違いながらも前に進むことに、人間らしさがあるような気がします。
ことの真相は何も知っているようで知り得ない それでもどうにかこうにか生きていかなきゃならない
疑ってばかりいられない でも信じれるものも少ない
ただ一つ確かなのは僕の気持ち
君のその声聞かしてよ 信じれるものがそこにあるよ
ただ一つ確かなのは今このとき「君が好き」
出典: ほんとのきもち/作詞:高橋優 作曲:高橋優
最後は「君が好き」を連呼します。どうやら「君」は遠くにいて、会うことができないようです。それでも自分の中にある確かな思い「君が好き」だけは揺るがない。
色々なものがあいまいな世の中で、たった一つ「ほんとのきもち」を見つけられたら、人は困難の中でも生きていけるのかも知れません。
誰かを好きでいたいという想い
「ほんとのきもち」には、「君が好き」という歌詞が何度も出てきます。これには、優さんの強い想いが詰まっているようですね。
誰のことも好きじゃないより、誰かのことを好きでいたい、というなんとも優さんらしい理由です。
人に無関心でいるより、すれ違う人たちの心に耳を傾けていたい。すべては理解できなくても、人に背を向けたくないというのが優さんの考え方だと思います。
だからどの曲にも、根底には人に対する優しさや愛が感じられるんでしょうね。
ドラマにも通じる歌詞
ドラマから離れて作った曲ではありますが、「ほんとのきもち」には、ドラマでロボットに恋をしてしまう主人公の気持ちが代弁されているような気がします。
ロボットに恋をしたなんて誰にも言えませんよね。でも、好きになってしまえば、相手が人間であれロボットであれ関係ありません。
苦しい胸の内や、「君が好き」という思いだけは、紛れもなく「ほんとのきもち」なのです。
「ほんとのきもち」の歌詞には、ロボットでも心は通う、通じ合えるものがきっとあるというメッセージが込められているようにも聞こえますね。
誰が聞いてもすぐ分かるような、はっきりとドラマを連想させる曲ではありませんが、確かに主題歌としての役割を立派に果たしていると感じました。
ドラマについては公式サイトに詳しい情報が載っているので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
日テレ「Q10(キュート)」(10月スタート)公式サイトです。
MVを紹介
「ほんとのきもち」のMVがあるのでご紹介します。ギターの音と優さんの歌声が、日常の中で感じる声にならない声を代弁しているようです。
何が本当で、どうするべきなのか分からないけれど、自分の中にある気持ちだけは本物だと信じたい。そんな願いが優さんの歌声からはひしひしと伝わってきます。
コード譜を紹介
では、「ほんとのきもち」のコード譜をご紹介します。
A/Dm/A/Dm
A Dm
階段の片隅に座りうずくまるあの人に
F#m D E
何があったんだろう? 一体何を見て来たんだろう?
A Dm
人混みの中で睨み合う男女の間に
F#m D E
何が起こったの? 一体どんな事情があったんだろう?
出典: ほんとのきもち/作詞:高橋優 作曲:高橋優
まずは歌い出しの部分です。同じコード進行を2回繰り返します。
A/Dm/A/Dm
A DmonA
いつか僕を呼び出した先生が怒鳴ってたその真意は
F#m D E
どんなだったろう? 一体僕は何をしたんだろう?
A DmonA
目の前で満面の笑みを浮かべて握手してる
F#m D E A A7
この人は誰だろう? 僕は今どこで何をしてんだろう?
出典: ほんとのきもち/作詞:高橋優 作曲:高橋優