遠く離れて 見失ってしまったものに
やっと気づくの あなたの深いその愛
どうしようもない 孤独を超えて
再びこうして出会えたよ
出典: 小さな願い/作詞:竹内まりや 作曲:竹内まりや
大切な人と物理的あるいは心理的に離れてしまうことは、悲しいけれどよくあることです。
離れる理由が明確かつ希望に満ち溢れたものであっても、残された者の寂しさは尽きません。
理由が不明だったり誤解に基づくものであったならば、その孤独は筆舌に尽くし難いでしょう。
この楽曲の主人公は「あなた」に再び出会えて、深い愛をしっかり確認できたのですね。
悲しみを知る人ゆえの祈り
人は誰でも 悲しい気持ちを抱え
生きてゆくからこそ 祈るのだろう
大切な人がずっと 笑顔忘れぬようにと
出典: 小さな願い/作詞:竹内まりや 作曲:竹内まりや
先述の「心に荷物を抱え」が、ここでは「悲しい気持ちを抱え」になっています。
自分が悲しい気持ちを抱え続けているからこそ、大切な人にはそうあって欲しくない。
抱え続けているにしても、せめて笑顔を忘れないでいられますように。
そのために必要なのは「荷物の中にある大事な記憶や想い出」。
そして、今この瞬間新たに生み出される「幸せ」なのだと思います。
必ず来るとは限らない「明日」だけど……
約束のない 明日が運ぶ
望みを探し続けるの
出典: 小さな願い/作詞:竹内まりや 作曲:竹内まりや
私たちはいつも、明日が当たり前に来ると思いがちです。
しかし確実に明日が来るという保証は誰もしてくれません。できません。
それでも信じて生き続けるしかないのです。
信じるしかないのなら、少しでも多くの望みを探そうと思うのは欲張りでしょうか?
あなたの「小さな願い」は誰のために?
人はみんなそれぞれに 誰かのための
小さな願いを 胸に秘めてる
大好きな人にずっと 幸せでいてほしいと
※くりかえし
出典: 小さな願い/作詞:竹内まりや 作曲:竹内まりや
ここでタイトルの「小さな願い」というフレーズがあらわれました。
「大好きな人にずっと幸せでいてほしい」
それがこの楽曲で語られている「小さな願い」です。
私たちの心には、実に様々な想いがひしめき合っています。
前述の「明日に求める望み」の主なるものは、自分の幸せにまつわることでしょう。
ごく当たり前なことです。
でも自分が望むのと同じように、大切な人も幸せを求めているはず。
それに気づいた時「人を思いやる気持ち」から何歩も先に進んだ「願い」が生まれます。
小さくても豊かな重みをもった「願い」。
これを読んでいるあなたは、誰に対してその「願い」を持つのでしょうか。
『あいあい傘』ってどんな映画?
映画のあらすじ
ネタばれにならない程度に、さらっと書いておきます。
主人公の女性が、25年前に亡くなったと聞かされていた父の生存を知り、会いに行くお話です。
どうして父はいなくなったのか、今一体どんな生活をしているのか。
父の住む町の人々をも巻き込んで、ストーリーは展開していきます。
現状を知り怒りと悲しみを爆発させる主人公、そして父との再会……。
主人公のさつきを演じるのは倉科カナです。
彼女に恋心を抱きつつサポートする青年・清太郎に市原隼人。
さつきの父・六郎は、落語家の立川談春が演じます。
原田知世の役どころは、ここでは内緒にしておきますね。素晴らしい演技でした!
他にも豪華俳優陣がたくさん出演していますが、特にトミーズ雅がいい味を出しているかも。