クリープハイプの愛の歌い方

クリープハイプ「さっきはごめんね、ありがとう」の意味とは?!歌詞を独自解釈!大切に思う気持ちが温かいの画像

『さっきはごめんね、ありがとう』は、大切な人への優しく温かい気持ちを歌った楽曲です。

ありきたりなラブソングなどとは少し違った思いの伝わり方が心に沁みます。

ポツリと語りかけるような歌いだしなどからは、この歌に出てくる2人の光景がリアルに思い浮かぶようです。

決して多くはない歌詞の中に1つの物語を感じられるこの曲は、聴き終わった後にも大きな余韻を残してくれます。

収録アルバム紹介

クリープハイプのメジャー2ndである「吹き零れる程のI、哀、愛」

このアルバムに、『さっきはごめんね、ありがとう』に収録されています。

アルバムに名づけられている”I”、”哀”、”愛”。

この曲は、アルバムの中でもまさに”愛”を歌った楽曲となっています。

歌詞をご紹介

クリープハイプ「さっきはごめんね、ありがとう」の意味とは?!歌詞を独自解釈!大切に思う気持ちが温かいの画像

クリープハイプが歌う愛の歌。

読むだけで、大切な人への愛情がひしひしと伝わってくる。

そんな気になる歌詞をご紹介していきたいと思います。

1番の歌詞

古くなっていってしまうけど忘れるわけにはいかないから
歌にして残しておいてもいいかな

出典: さっきはごめんね、ありがとう/作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観

愛する、大切な人との毎日。

それがどんなに順調で幸せなものであっても、時間の経過にはどうしても抗えないこともあります。

出会った頃や、2人の日々が始まった頃の気持ちを、時には忘れていってしまうこともあるのです。

でも、それがどんなに古くなっていってしまうものであっても、大切なものであることに変わりはありません。

古くなるからといって、それそのものが変わるわけではない。

つまり、愛する人への気持ちは決してずっと変わらない大切なものであると、主人公は考えているのです。

ただ、長く続く毎日の中でどうしても忘れてしまっても、またそのことを認識できるように。

今の気持ちを、どれだけ時間が経っても変わらぬ姿で保管するため、歌に残そうと考えたのです。

そうと決まったのはいいけど作れる訳じゃないから
歌にして残して貰ってもいいかな

出典: さっきはごめんね、ありがとう/作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観

歌にして残したい、そう思っても自分には作れないから相手に頼んでしまう。

主人公のちょっと微笑ましい一面が描かれています。

これは、愛を歌う歌を1人で作るような独りよがりの話ではありません。

主人公が残したい歌を、君に頼む。

2人の日常や、愛の物語であることが、この部分から伝わってくるような気がするのです。

そんなさりげない部分からも、この歌が綴る愛情の温かさが感じられます。

この曲が作りあげる歌

宝物 それも大袈裟だけど間違いでもないよな
だからもう いつもこうやっていれるのが凄く嬉しい
君が凄く愛しい
っていう歌がいいかな

出典: さっきはごめんね、ありがとう/作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観

「大袈裟だけど間違いでもない」。

つまり、君への愛情を表現するのは、大袈裟こそがふさわしいということなのです。

さりげなく綴られる言葉の中に、「愛してる」などの一言も入れずに、ここまで最大限の愛を伝える。

作詞を担当した尾崎世界観の表現力や作詞の才能を感じさせられます。

古くならないように、今の気持ちをそのまま残せるように、最後には「愛しい」というシンプルな言葉を添えるのです。

歌の中で、歌が出来上がっていく。

そんな不思議な感覚を体験させてくれる曲というのは、他にはなかなかないのではないでしょうか。

帰る場所

だんだん歳をとって恥ずかしくなっても
いつでもまたここに帰って来れるように

出典: さっきはごめんね、ありがとう/作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観

2人で過ごす時間が長くなってくると、年齢を重ねてくると、なかなか素直になれないことも多くなってきます。

最初の頃は、若い頃は平気で言えていた愛の言葉も、なかなか照れくさくなってしまうものです。

伝えられなくなって、2人がそれを忘れてしまうことがあっても、この歌で思い出せるように。

今の、想い合っている瞬間にいつでも返れるように。

そんな願いが、歌には込められているのです。