現実逃避とは、幻想によって辛いことから避けることをさします。

現状と現実から、「逃げない」と決意しつつも、「逃げないで」と相手に哀願しているように思えるのです。

的確計画根拠はなく

いつでも、どこでも、あなたとなら。

目先のことしか考えない、快楽主義的な印象の言いまわしです。

二人のためなら、周りを振り回すことも気にしない、という思惑もうかがえます。

有言実行あしからず

「有言実行」とは、言ったことを現実にすることです。

「あしからず」、相手の期待に応えられないことを意味しています。

ここで意味するのは、シタイときにシタイことを、「二人の意思を優先し実行する」といったところでしょうか。

とはいえ、相手に対して約束を守ってほしいと嘆願する様子。

それを具現化してほしいという想いも行き交っているように想像してなりません。

二人の国へ向かう

ここからサビは盛り上がり、あいみょんの声質をより引き立たせます。

いよいよ、妖しく官能的な話へと展開していくのです。

許された二人

二人の国へ向かうため
尽力致します
許された二人だから
今ここで
赤く染まって
抱きしめあうの 深く深く
刺さったまま
溶けあいたいわ
指を絡め

きっとここが天国

出典: 二人だけの国/作詞:作曲:あいみょん

「許された」から始まる3行目の歌詞は、バイアス的要素がはたらいているのではないでしょうか。

儚くも、「二人は許されている」と都合よく一方的に思い込んでいるように感じとります。

赤く染まって...

愛し合う生々しい行為を情欲的に表現しています。

この時間だけは、「二人は許されている」と思えてなりません。

赤く染まるは、当然赤い血を想像させます。

そこはあいみょんらしさの比喩で、天国の色を例えていると考えてもよいのではないでしょうか。

きっとここが天国