『失楽園』でいう、「二人だけの国」とは天国を差します。

愛し合う二人は最期、心中を図るからです。

あいみょんがいうところ、天国はどこかではなく二人で居る時間全てを表しています。

決定的瞬間と人生最大級の愛

2つめのキーワードです。

この2つの言葉は、4つのキーワードと同様に内心を秘めています。

決定的瞬間の愛
ナンマイダ ナンマイダ
人生最大級の愛
ナンマイダ ナンマイダ

出典: 二人だけの国/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん

決定的瞬間の愛

決定的瞬間の愛とは、「運命的な出会い」を表したかったのでしょうか。

お互いの立場を省みず、出逢ってしまったものは「天命」なので仕方ない。

ここでようやく、これまで意味を為さないはずの、「ナンマイダ」が少々活きてくるのかと感じました。

人生最大級の愛

人生最大で未来永劫あなた以上は存在せず、今が絶頂でこれからも誓ってあなたを愛す。

そう象徴しているように受けとめざるを得ません。

永遠の愛

永遠の愛が叶うなら
それで幸いです
間違いなんて
思ってないわ この人生
これくらいの
痛みなんてもう
慣れているし
はまりきって溺れきった
指を絡め

出典: 二人だけの国/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん

この曲は歌詞の羅列どうこうより、各キーワードこそが本質なのではないか?

二人はクリアで純粋な関係ではなく、略奪愛や不倫という独自解釈に行き着いたのです。

つまり、「許されない愛」ということになります。

自分の選択は間違っていない、痛みという心痛ぐらいでは、「二人の国」は誰にも侵させません。

永遠の愛が叶うなら、なにも望まない。

二人だけの愛の国

二人だけの国
二人だけの愛の国
染まりきった色水が
美しく揺れる国

出典: 二人だけの国/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん

二人はお互いに生きていくことを目的にしている?

はたまた、心中のように添い遂げることを着地点としているのか?

「二人の国」や「天国」という言葉を何度も用いています。

それは、歪んだ二人の関係性をより強調し肯定するためだったのではないでしょうか。

されども、二人の意志は深く激しいものだと汲みとれます。

ナンマイダとは何だったのか