涙が頬(ほほ)に溢(あふ)れて 見えなかったけど
このぬくもりは もしかしたら…
しあわせはいつだって近くにあるんだ
保護色のようなもの 気づいてないだけ
I found it, Will be good
I found it, I know well
I found it, In my heart
やっと見つけた
出典: しあわせの保護色/作詞:秋元康 作曲:MASANORI URA
この主人公が白石麻衣だと仮定するのであれば、1行目の涙はグループを卒業することに対しての涙でしょう。
その涙は恐らくこれまでの乃木坂46での活動に対しての感慨やグループを離れることへの寂しさを内包しています。
そして、そんな涙がようやく収まってきた頃に分かってきたのは、彼女にとっての「探し物」の正体です。
それは3行目からの歌詞に表されています。
彼女にとっての「探し物」というのは「幸せ」なのだといっているのです。
今まで気付かずにいたのは、あまりにもそれが近くにあったから。
グループを卒業するというタイミングになって、その存在に気がつくことができたのでしょう。
探し物は「幸せ」だった
気が付けた幸せ
慌ただしい日々に流されてた
些細なことが大事なことだった
そう 空の色 風が運ぶ花の香り
風景も感情も永遠じゃないんだ
サヨナラ 言ってしまったら 消えてしまうような
夢の続きは ほらすぐそこ…
出典: しあわせの保護色/作詞:秋元康 作曲:MASANORI URA
乃木坂46として他のメンバーたちと過ごすいつもの日常の中にこそ、彼女にとっての幸せが存在していたのでしょう。
グループとしての活動に忙しくしていたことで、そんな幸せに気がつくことができなかった。
しかし今では日常にこそ幸せが隠れていると知れたことで、彼女の胸には逆に清々しさがあるのかもしれません。
4行目ではそんな日々が永遠じゃないからこそ美しいという感情を覚えたのでしょう。
今まで、グループで活動してきて感じた沢山の思い出を振り返っているのでしょうか。
乃木坂46に居られた幸せ
しあわせは少しずつ見えて来るものさ
変わらない毎日に紛れていたんだ
I found it, Will be good
I found it, I know well
I found it, In my heart
こんなところに…
出典: しあわせの保護色/作詞:秋元康 作曲:MASANORI URA
ここではそうして見つけた幸せについて私たちに教えてくれているのでしょう。
表舞台で華々しい衣装を着る裏で、地道な努力を続けてきた乃木坂46。
人前に出ていない間もグループとしての活動のために相当な努力をしてきたことでしょう。
そんな風に努力してこれたのはきっと、信頼できる仲間たちがいたからこそ。
支え合えるメンバーがいて、グループとしてここまでやってこれたことに幸せを感じているのでしょう。
グループへの言葉
僕にできることは君にヒントを出すこと(しあわせとは…)
簡単な見つけ方
悲しくなった時は思い出して欲しい
出典: しあわせの保護色/作詞:秋元康 作曲:MASANORI URA
ここでいう「ヒント」というのは、幸せを見つけるための方法のことを指しているのでしょう。
今までの歌詞の中に含まれていたように、その幸せというのは日常に隠れている。
だからこそ、今という瞬間を懸命に過ごして欲しいとグループに残されるメンバーたちに伝えたいのかもしれません。
3行目はそんな日常のことを思い出すことで、これからの人生を共に頑張っていこうというエールでしょう。
白石麻衣の想いを秋元康が代弁した、彼女らしいグループのことを考えた言葉の数々。
彼女の卒業とこれから始まる新たな人生を記念するのに相応しい歌詞です。
「しあわせの保護色」のMVはこちら
白石麻衣にとって最後のMV
2020年2月上旬、山梨県のスタジオで「卒業するメンバーを乃木坂46として"プロム"で見送るとしたらこうなるのでは?」というコンセプトのもとに撮影された。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/しあわせの保護色
そんな今作は「プロム」をモチーフとして制作されたということですが、これはどういう意味でしょうか。