恋愛経験が浅くて、失敗も多い主人公。

それに対し「君」の方はそれなりに恋愛経験があるため、余裕があるのでしょう。

主人公は「君」のことをもっとリードしたい!という理想を持っています。

しかし、2人の恋愛経験値があまりにも違い過ぎて、理想通りにはいかないようです。

ふと街中にいる他のカップルを見回す主人公。

周りはみんな幸せそうで、楽しいデートをしているように見えたのでしょう。

それに比べ、自分はぎこちない態度しかとれない…と落ち込んでいるようです。

そんな主人公のポケットに、自ら右手を入れてくる「君」。

思いもよらない嬉しいサプライズに、きっと主人公はドキっとしたはずです。

恋人同士の距離というのは、どちらか片方が頑張って縮めるものではありません。

お互いに歩み寄ることが必要なのです。

この主人公は「自分からもっと歩み寄らないと!」と一人でプレッシャーを抱え込んでいました。

しかし、そんな主人公のプレッシャーを感じとった「君」は自ら歩み寄ったのでしょう。

なんだかとっても微笑ましいですね。

2番~ラストの歌詞

恋愛に正解はない

難解だね!
恋は何ひとつ証明も出来なけりゃイコールもない
だけど時々君の心解き明かす
方程式さがしてる

出典: blue blue/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

恋愛に正解なんてありません。

人によって、様々な愛の形がある。

それが恋愛です。

数学のように簡単に答えが出せるのなら、とても楽ですけどね。

そうはいかないから、多くの人が恋愛で頭を悩ませるのでしょう。

この主人公も、一応頭ではそのことを理解しているようです。

しかし、それでも「君」の心を知るためのハウツーを考えてしまうようですね。

きっと、この主人公だけでなく、多くの人が恋愛のハウツーを求めてしまうのではないでしょうか。

「こんなことをすれば、意中の相手と親しくなれる」

「あんなことをすれば、意中の相手と付き合うことができる」

そんな情報に踊らされて、どうにか相手の心を攻略しようと考えたことがある人は多いはずです。

「君」のことをまだ模索している途中

どっちでも良いような事
気にしすぎる僕のクセ
それは 君をまだ千分の一も知らないから
だから許して…!

出典: blue blue/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

この主人公は「君」の心が自分から離れてしまうことを恐れているのでしょう。

しかも、主人公は「君」の心情がよく分かっていない状態です。

だから、些細な出来事がきっかけで「君」を失わないように、慎重になっています。

その結果「君」からしてみたらどっちでも良いような事にまで、主人公は気を遣っているようです。

ここまで一生懸命頑張れるのも、「君」が好きで仕方ないからなのでしょう。

「君」が、どんなことで喜び、どんなことで傷つくのか。

それをまだ模索している途中だから、ちょっとしたミスは見逃してほしい。

そんな切実な思いが、描かれていますね。

恋人つなぎができない主人公

手つないでてもどこかぎこちない
指がまだ交互にならない
そんな事君は気にもしてないから
突然僕の手にキス

出典: blue blue/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

やっとの思いで「君」と手を繋げるようになった主人公。

しかし、指を交互に絡め合う繋ぎ方(=恋人つなぎ)を行う勇気はまだ出ません。

主人公は「君」の様子を伺いながら、少しずつ段階を踏んでいこうと考えています。

一方「君」の方は、手を繋ぐことに関して、あまり緊張していないようです。

それどころか、繋いだ手にいきなりキスをしてしまうほど、積極的にアピールをしてきます。

主人公からしてみたら、きっととんでもなく驚く行為ですね。

でも「君」の積極的なアピールのおかげで、2人の距離はさらに縮まったのではないでしょうか。

主人公の悲しみを癒してくれる「君」

君が笑ってる ただそれだけの事なのに
すべての悲しみも忘れてしまうよ

出典: blue blue/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

主人公は、きっと数多くの悲しみを背負っているのでしょう。

自分一人では、その悲しみを克服することができなかった主人公。

しかし「君」が自分のそばにいて笑ってくれるだけで、悲しみを忘れることができるのです。

主人公にとって「君」は、心を癒してくれる唯一の存在なのでしょう。

「君」に対して細かく気遣うのは、「君」にも"癒し"を与えて恩返しをしたいからなのかも!?

真っ青な秋の空

とうに過ぎている約束の時刻
ふと見上げた秋の空…

(※くり返し)

出典: blue blue/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

ある時、主人公は「君」と待ち合わせをします。

しかし、約束の時間を過ぎても「君」は一向に現れません。

ふと切なくなって見上げると、そこには真っ青な秋の空が広がっていました。

「君」が恋しくて、切なくなる主人公の気持ち。

そんな主人公の気持ちを表したかのような青い空。

情景を思い浮かべるだけで、なんだか切ない雰囲気が伝わってきますね。

いつかは自分もリードできるようになりたい