手嶌葵さんが歌う「さよならの夏~コクリコ坂から~」

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手嶌葵さんの「さよならの夏~コクリコ坂から~」といえば、2011年に公開されたジブリ映画コクリコ坂から」で一気に知名度が上がった歌です。

当時は映画のCMでもこの曲がよくかかっていました。

なので「コクリコ坂から」を観たことがないという方も、手嶌葵さんが歌うこの「さよならの夏~コクリコ坂から~」は聴いたことがあるという方、けっこう多いのではないでしょうか。

静々と歌い上げる手嶌葵さんの歌声と、昭和歌謡のようなメロディーを持つこの曲は見事にマッチしており、一度聴いたら強く印象に残る曲だと、筆者は感じています。

手嶌葵さんといえばジブリ映画ゲド戦記」でも、挿入歌の「テルーの唄」や主題歌である「時の歌」を担当しており、ジブリ映画の音楽と深く関わりのある印象が強い歌い手さんです。

手嶌葵さんにしか出せない独特のウィスパーボイスは、ジブリ映画の雰囲気にもぴったりですし、まさに「天使の歌声」という言葉がしっくりきますね!

「コクリコ坂から」の映画制作をする際も「若い女性にこの曲を歌ってもらいたい」ということで、手嶌葵さんにオファーがあったそうですよ。

森山良子さんの歌う原曲もおすすめ!

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ジブリ映画を通じてこの曲を知ったという方は多いようですが、実は手嶌葵さんが歌うバージョンはカバーだということをご存知でしょうか。

もともとは、森山良子さんが「さよならの夏」というタイトルでこの曲を歌ったのが一番初めでした。

1976年に、この曲名と同じ「さよならの夏」という名前のドラマが放送されており、その主題歌として森山良子さんが歌った原曲が起用されていたのです。

そのため、当時ドラマを観ていた方や、森山良子さんの曲が好きという方は、原曲バージョンも知っているのではないでしょうか。

「コクリコ坂から」の公開によって手嶌葵さんがカバーしたバージョンがテレビや街中でかかるようになり、懐かしい気持ちになった人もいるかもしれません。

森山良子さんが歌う原曲バージョンは、手嶌葵さんとはまた違った包容力を感じる温かい歌い方をされています。

興味のある方は、ぜひ森山良子さんのバージョンも聴いてみてはいかがでしょうか。

映画の内容を連想させる歌詞を紹介

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 それでは、次に「さよならの夏~コクリコ坂から~」の歌詞の内容を細かく見ていきましょう。

もともとはドラマ主題歌として起用されていた曲ではありますが、今回は手嶌葵さんが歌うバージョンの紹介ということなので「コクリコ坂から」の映画の内容も考慮しながら、歌詞を紹介していきます。

「コクリコ坂から」の舞台にぴったりな情景を描いた歌詞

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光る海に かすむ船は
さよならの汽笛 のこします
ゆるい坂を おりてゆけば
夏色の風に あえるかしら

出典: さよならの夏~コクリコ坂から~/作詞:万里村ゆき子 作曲:坂田晃一

映画「コクリコ坂から」では、横浜の港町が物語の舞台となっています。

主人公の松崎海は、海を見渡すことができる丘の家に住んでおり、映画の中では美しい海の情景が度々登場します。

この1番のAメロ部分の歌詞は、そんな「コクリコ坂から」の舞台をしっかりとイメージすることができますね。

揺さぶられる恋心

わたしの愛 それはメロディー
たかく ひくく 歌うの
わたしの愛 それはカモメ
たかく ひくく 飛ぶの
夕陽のなか 呼んでみたら
やさしいあなたに 逢えるかしら

出典: さよならの夏~コクリコ坂から~/作詞:万里村ゆき子 作曲:坂田晃一

松崎海は、同じ学校に通う男子学生・風間俊と知り合い、そしてお互いに惹かれ合っていきます。

しかし、物語が進むにつれて二人の関係は"とある問題"にぶつかってしまうのです。

ネタバレになってしまうので詳しい内容についての説明は省きますが、その"とある問題"のせいで二人の恋心は大きくアップダウンしていきます。

その様子はまさにこの歌詞にあるような「たかくひくく」という表現にぴったりだなと、筆者は感じました。

再び「コクリコ坂から」の世界観を連想させる歌詞

だれかが弾く ピアノの音
海鳴りみたいに きこえます
おそい午後を 往き交うひと
夏色の夢を はこぶかしら

出典: さよならの夏~コクリコ坂から~/作詞:万里村ゆき子 作曲:坂田晃一

2番の歌詞も「海鳴り」や「遅い午後」などといった「コクリコ坂から」の世界観を連想させるようなワードがたくさん登場しますね。

多くの人が歩いている横浜の港町、そこに聞こえてくる海鳴りの音やピアノの音…。

とても賑やかで和気あいあいとした情景を思い浮かべることができます。

初々しい恋心を感じられる歌詞