安室奈美恵・カリスマの軌跡
90年代のポップシーンを牽引したカリスマ
デビューしたての10代の頃は、小室哲哉プロデュースの代表的なアーティストとして名を馳せていた安室奈美恵。
プロデューサー小室哲哉が提供した楽曲は、R&BやHIPHOPのテイストがふんだんに取り入れられ、当時の安室奈美恵の雰囲気に絶妙にマッチしていました。
当時の安室奈美恵は、ミニスカにロングブーツというファッションを着用。
安室奈美恵のファッションを真似するアムラーと呼ばれる女の子が街に溢れ、社会現象を巻き起こしました。
パフォーマーとしての実力とセルフプロデュース力
2012年には、小室哲哉の元を離れプライベートレーベルであるDimension Pointへ移籍。
2015年には自身のマネジメント会社でセルフプロデュース&マネジメントを始動しました。
デビュー当時から圧倒的歌唱力とキレのあるダンスで人々を魅了し続けてきた安室奈美恵。
自分自身を客観的に捉えプロデュースするという新たな才能を開花させます。
年齢を重ねその勢いは衰えるどころか、積み重ねた長年の経験によってパフォーマーとしての技術に一層磨きがかかっていきました。
デビューから引退まで進化し続けた彼女の軌跡からは、計り知れないプロ意識と音楽への情熱が伝わります。
引退後も彼女の成し遂げた偉業は語り継がれ、生み出された楽曲は愛され続けていくことでしょう。
映画『デスノート Light up the NEW world』主題歌
「Dear Diary」は2016年、映画『デスノート Light up the NEW world』のタイアップ曲として作成されました。
「Dear Diary/Fighter」の両A面シングルとして発売され、劇中では「Dear Diary」が主題歌「Fighter」が挿入歌として使用されています。
この2つの楽曲は雰囲気が大きく異なり、「Dear Diary」はしっとりとしたバラード、「Fighter」はアップテンポなナンバーです。
「Dear Diary」の歌詞を和訳と共に徹底解説!
日記に描かれる等身大の乙女心
Dear diary
眠れない夜には
溢れる tears
おさえて見上げてる stars
そう Why do we?
傷つけ合うばかりで
What can I do どうか教えて
出典: Dear Diary/作詞:Matthew Tishler,Felicia Barton,Aaron Benward,TIGER 作曲:Matthew Tishler,Felicia Barton,Aaron Benward,TIGER
”ねえ、日記さん”とdiary、つまり日記に語りかけるように思いを綴るところからこの曲は始まります。
日記は人には言えない本音をさらけ出せる場所。
おそらくこの曲の歌詞には等身大の主人公の感情が描かれているのでしょう。
眠れない夜に溢れる”涙”をおさえて見上げる”星空”。
涙が自然に溢れてしまうほど、なにか悩みを抱えているのでしょうか?
”どうして私たちはこうなってしまうの?”。
主人公の女の子は恋人との関係に悩んでいるのかもしれません。
傷つけあうばかりの私たち、”私に一体なにができる?”。
戸惑う気持ちを日記を通して、自分に問いかけます。
自分のすべてを知る日記の存在
You keep all my secrets
You know all my fears
You all my laughter
どんな時も
出典: Dear Diary/作詞:Matthew Tishler,Felicia Barton,Aaron Benward,TIGER 作曲:Matthew Tishler,Felicia Barton,Aaron Benward,TIGER
”君は私の秘密を全部知ってる”
”私のこわいものも全部知ってる”
”私の笑顔も全部知ってる”
ここで「You」が指すのは、主人公がつけている「日記」のこと。
ありのままの感情を綴った日記は、良い時も悪い時も、ありのままの主人公を全て知っているのです。
主人公にとって自分の日記とは、ただの物ではなく、良き相談相手でもあり悩みを思う存分吐き出せる場所。
人に悩みを打ち明けるのが苦手な女の子なのかもしれません。
人には弱みを見せずいつも頑張っている主人公が唯一、日記を書いている時だけは素顔を見せることができます。