青春バンド!アニメ「風夏」とは

「風夏」(ふうか)は、2014年2月から2018年4月まで週刊少年マガジンで連載された漫画で、アニメ化もされました。

2017年1月期にTOKYO MXや大阪・毎日放送で放映されたアニメ「風夏」のテーマ曲になったのが、沼倉愛美「Climber’s High!」です。

今回は沼倉愛美楽曲である「Climber’s High!」の歌詞MVを取り上げますが、その前にアニメの内容をご紹介しましょう。

なぜならば、「Climber’s High!」はアニメ「風夏」の世界観と重なる部分が多いからです!

ネタバレがありますので、注意しながらお読みください。

なお、沼倉愛美も先輩バンドの一員として声優を務めていますよ!

【Climber’s High!/沼倉愛美】「風夏」から飛び出した一曲!作品と重なる歌詞・MVを解説の画像

なんと、ヒロインが……。

アニメ「風夏」(ふうか)は、主人公とヒロインの出会いから始まります。

6月から父母がアメリカへ行くことになり[13]、姉妹の勤務先や通学のために東京の高校へ転校してきた[14]榛名優は、転校先の高校で秋月風夏と出会う。また、幼馴染であった氷無小雪ともTwitterで連絡が来る。優の発言がきっかけでこれまでやりたい事が見つからなかった風夏は音楽をやる事を決意し、優、風夏、三笠でバンドを組むことになる。後で、那智と沙羅も加わることとなる。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/風夏

タイトルの「風夏」とは、漫画・アニメのヒロインである秋月風夏のことなんですね。

無気力だった少年が、バンドという「やりたいこと」を見つけて生き生きと活動するようになる……。

まさに、王道の青春ドラマではないでしょうか?

その後、主人公・優はバイトしてお金を貯め、楽器を買い、伝説のバンドの指導を受けながら成長していきます。

同じくバンドメンバーである風夏たちとともに、ライブを成功させますが……。

紆余曲折を経て優と両思いになるも11月20日、ライブハウスでの初ライブ当日に会場へ向かう途中でトラックにはねられて死亡する。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/風夏

なんと、物語の途中で、作品名でもあるヒロインの風夏が死んでしまいます!!

主人公とヒロインが作中で引き裂かれたり、仲違いしたりといったことはよくありますが、亡くなるなんて……。

もっとも、意外性があるため、「風夏」という作品のオリジナリティを高めたと言えるかもしれません。

そしてもう一点気を付けたいのは、風夏が亡くなるのは原作漫画で、アニメでは最後まで生きているということです。

そのため、漫画とアニメでは若干ニュアンスが異なりますが、「Climber’s High!」の陰には悲しいエピソードがあったことを覚えておいてください。

【Climber’s High!/沼倉愛美】「風夏」から飛び出した一曲!作品と重なる歌詞・MVを解説の画像

「Climber’s High!」の歌詞

では、そんなアニメの世界観を表現した「Climber’s High!」の歌詞を見ていきましょう。

理想へと向かう

辿り着けると信じてた場所は 高く遠く
現実味無くした約束 霞む君のコトバ

人波を外れていく影 歩幅合わせる気のない鼓動
ただ…無関係だ、って眺めてた

リピートされてく聴き飽きた日々に(乗り遅れないように更新しても)
溶け込めていない苛立ちが迫り来る箱の中
心が磨り減っていく 掻き消されていくなら
燃え尽きる覚悟で四角い空を叩き割るだけ

出典: Climber’s High!/作詞:瀬尾公治 作曲:WEST GROUND

どんな夢だって、最初は簡単そうに見えるものです。

たとえば、プロ野球選手を見て「これくらい自分だってできる!」と思ったことはありませんか?

でも、実際にやってみると、簡単に見える物事がいかに大変かがわかります。

そんな、「遠い夢」に向かうことはいつか忘れて、「現実」だけが眼前に広がります。

でも、「このままでいいのだろうか?」と思う時が、やって来るんですよね。

そして、再び夢をつかむための挑戦が始まります。

心に熱い風纏って 駆け上がって行こうぜ
繋ぎ止める鎖、引きちぎって 未完成を解き放て
終わりが来るその瞬間までは Climber's High!
誰も壊せない鋼の夢 届け
世界の果てまでも

瞳に宿る光のカケラが
暗闇を切り裂いてゆく open your eyes
湧き上がる衝動に従え
もっともっと強く望めば きっときっと高く跳べるさ
ずっとずっと求め続けた あの場所へ

出典: Climber’s High!/作詞:瀬尾公治 作曲:WEST GROUND

もっとも、どんな道のりも簡単ではありません。

「やるぞ!」と意気込むものの、何度も失敗するのが当たり前です。

でも、それでもいいんですよ。失敗を恐れて何もしないよりは、失敗を糧にして前に進むべきです!

そうやって前に進むことで、いつしか、遠かった場所へとたどり着くことができます。

リプレイされてく後悔の日々に(押し流されないように抗っても)
戻らない面影が誘(いざな)う記憶の中の心
失っていく 忘れ去っていくなら
降りしきる痛みを 受け止めたまま 走り出すだけ

出典: Climber’s High!/作詞:瀬尾公治 作曲:WEST GROUND

たとえ成功が近付いても、「あの時、ああしておけば良かった……」という後悔が残るでしょう。

でも、それをきれいさっぱり忘れてしまって良いのでしょうか?

成功をつかむことができたのは、何度も失敗して乗り越えてきたからではないですか?

ならば、どんなに辛い出来事も、覚えておいたほうがいいですよね。

【Climber’s High!/沼倉愛美】「風夏」から飛び出した一曲!作品と重なる歌詞・MVを解説の画像