楽曲について

sumika【ハイヤーグラウンド】歌詞の意味を解釈!なにが始まるのか?“もっと向こう”について紐解くの画像

sumika楽曲『ハイヤーグラウンド』。

映画「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング」の主題歌でもあります。

疾走感溢れるギターロックに乗せられた空を仰ぎ見るようなどこまでも真っ直ぐな歌詞

まさにヒロアカの世界観、キャラクターの心情が投影されています。

それだけではなく、sumikaバンドとしてのこれからの意志をも感じられるダブルミーニング。

一度聴けばその聴き心地の良さに酔いしれてしまうこと間違い無しです。

早速歌詞の意味を紐解いていきましょう。

タイトルについて

まず、タイトルになっている「ハイヤーグラウンド」について見ていきます。

安直な解釈ですが、英語に直せば「Higher Ground」。

これは「さらに高みへ」「新しい景色へ」という想いと捉えることが出来ます。

  • ヒロアカの世界観として、ヒーローになるために前へ進むという想い
  • sumikaがこれからも新しい場所で挑戦し続ける

そして何より私たち「聴き手」を肯定して背中を押してくれているのです。

人生というキャンバス

あなたらしく染めていけ

さあ
始まりの時だ
泣いていた夜にはさよならさ
真っさらにマイグローリア
掲げた世界に一つの旗

出典: ハイヤーグラウンド/作詞:片岡健太 作曲:黒田隼之介

開始早々から「」を感じられる扉を開けるような勢いある歌詞です。

歌詞4行目の「Gloria」とは「栄光」という意味を持ちます。

そして注目すべきはMVでsumikaの4人が白い服で統一されていること。

さらに周囲には「色」を連想させる様々な演出がなされています。

このことから以下のメッセージが込められていると解釈出来ます。

何も描かれていない自分の人生にこれから色を付けていく

真っさらと歌詞にある点からも、その旗がまだ何にも染まっていないことを示しています。

旗と表現することで、各人の意志の強さが視覚化しやすいともいえます。

遠く描いた夢をひたすら追い続ける様子がすぐに想起出来ます。

進み続けること

歩き出せば
風はやがて起こるだろう
旗なびかせて進もう

出典: ハイヤーグラウンド/作詞:片岡健太 作曲:黒田隼之介

必ずと明言していない点にsumikaの温かさ理解を感じます。

前に進んだからといって絶対に追い風が吹くわけではないのです。

そんな先のことなんて誰も分からないという想い。

その中で、それでも何かを信じて進み続けることへの重要性を謳っています。

背負っているその旗は紛れもなくあなたの誇りです。

未来を渇望

さあ
はじめまして
目醒めたストーリー
もう迷わないよ
歩き出して
夜明けのストーリー
もっと向こうまで

出典: ハイヤーグラウンド/作詞:片岡健太 作曲:黒田隼之介

ここの歌詞で注目すべきは「目醒め」。

一般に想起される「目覚め」と表現していないことを解釈していきます。

「覚醒」とは「迷いからさめる」という意味があります。

この文字が使用されることで、明らかに変化した姿をイメージすることが出来ます。

誰かを想う、夢を抱き続けてきた先で、自分自身も成長してきたのです。

そしてその後で述べられているのは新しく日が昇って世界を一望したいという願い。

それは「目覚め」ともリンクしているといえます。

この1つの単語に込められたダブルミーニングがなんとも奥ゆかしさを演出しています。

そして決め手は伸びのあるメロディー。

雲1つない青空や未来を想起させるどこまでも続く想い楽曲全体から感じられます。

周りには同志の姿