その言葉を声に出して、戦いの準備をして
出典: 閃光/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平
悪くなる一方の世界。
けれど、今ならまだ変えることができるかもしれない。
新しい世界を作ることができるかもしれないのです。
だから声をあげ、世界を変えるための戦いに身を投じる準備をしていきます。
物語では「逆襲のシャア」以降、地球の情勢も宇宙との関係も悪くなっていたことが語られます。
生まれついての格差や不平等を変えることもできない世界。
そんな世界を変えよう、新しい世界を作ろうと願うことは愚かなのかもしれません。
けれど空に消えた閃光のように、誰かの心を変えていくことがある。
そう願って、新しい世界に手を伸ばすのです。
飛び立つ刻を迎えて
Now I’ve learned to fly
これ以上泣かないよ
明日にはいないから
出典: 閃光/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平
和訳はこのようになります。
今、僕は飛び方を覚えたんだ
出典: 閃光/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平
泣かないで、と呼びかけた1番の歌詞。
それに対して、泣かないと歌います。
明日にはもうここにはいない。
飛び方を覚えたという言葉が意味を伝えてくれます。
飛び方、というのはすなわちここから旅立つ方法であり、戦う方法。
僕はここを旅立ち、戦いに向かおうとしています。
もう戻ることはないのかもしれない。
それでもいいと伝えるような力強い言葉が印象的です。
再び敵の姿を狙いすます
“Gonna take one deep breath
And hold it still until I see my enemies inside the scope”
出典: 閃光/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平
和訳は以下の通りです。
大きく息を吸うつもりだ
そして息を止める、僕の敵をスコープの中にとらえるまで
出典: 閃光/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平
最初の「Just」に対し、こちらは「Gonna」になっています。
「Gonna」は「~~をするつもり」という意味合いです。
ただいわれたとおりに敵を狙っていた最初に比べ、自分の意思で敵を狙い撃つ。
そんな心境の変化が垣間見える一節です。
新しい世界とはどんな場所なのか
くだらない言葉をもう一度叫んで
誰にも染まらない心抱いたなら
新しい世界はもうそこにあって
開け放たれた 碧すぎる空 一粒の涙
出典: 閃光/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平
くだらない、けれどずっと耳をふさがれ続けてきた言葉。
それを叫び、過去にとらわれない新しい心で世界を見つめます。
そうすれば、新しい世界は目の前にある。
宇宙を思わせるような碧い空が広がっています。
この新しい世界とはどんな場所なのでしょうか。
過去のしがらみを振り捨て、閉塞した社会を打ち壊して辿り着ける新しい場所。
それは物理的な新しい場所というよりも、社会の在り方が新しい世界を指しているのでしょう。
平等で、自由で、人間ひとりひとりが尊重される場所…。
そんな世界にいつか辿り着けることを願い、僕は戦い続けるのです。
けれど、そこに描かれるのは涙。
新しい世界のための戦いもまた、失うものがあることを、涙は描き出しているのです。