カゲロウプロジェクトとは

じん(自然の敵P)による数々の楽曲。
一曲一曲の世界観は共通しており、すべての曲を順に聞くことで一つのストーリが生まれる。
小説化やアニメ化もされている人気作品です。

その中で是非聞いてほしい曲をまとめてみました。

チルドレンレコード

まずは聞いてもらいたい!
『カゲロウプロジェクト』のOP曲。
理不尽な大人たちが作りあげた世界を救おうと立ち向かう少年・少女達の逞しさが現れている一曲です。

白いイヤホンを耳にあて
少しニヤッとして合図する
染み込んだこの温度が
ドアをノックした瞬間に
溢れそうになるよ 「まだ視えない?」
目を凝らして臨む
争奪戦
あの日躊躇した
脳裏から
「今だ、取り戻せ」と
コードが鳴り出しそう

愛しくて、
辛くて、世界を嫌ったヒトの
酷く理不尽な「構成」
肯定していちゃ未来は生み出せない

少年少女前を向く
暮れる炎天さえ希望論だって
「ツレモドセ」 「ツレモドセ」
三日月が赤く燃え上がる
さぁさぁ、コードを0で刻め
想像力の外側の世界へ
オーバーな空想戦線へ

「お先にどうぞ」って舌を出す 余裕ぶった無邪気な目
「ほら出番だ」パスワードで 目を覚ましたじゃじゃ馬は止まらない

もう夜が深くなる
「オコサマ」なら燃える延長戦
逆境ぐあいがクールだろ?
寝れないねまだまだ
ほら早く!早く!!

イン・テンポで 視線を合わせて ハイタッチで ビートが鳴り出せば
考えてちゃ遅いでしょう?
ほらノっかってこうぜ

ワンコードで 視線を合わせて ぶっ飛んだ グルーヴが渦巻けば
冗談じゃない
見えるはず
そのハイエンドの
風景の隙間に

さぁどうだい、 この暑さも すれ違いそうだった 価値観も
「悪くないかな」
目を開き、 手を取り 合ったら
案外チープな言葉も
「合い言葉だ」って言い合える。
少しだけ前を向ける

少年少女、前を向く
揺れる炎天すら希望論だって
思い出し、口に出す
不可思議な出会いと別れを
「ねぇねぇ、突飛な世界のこと 散々だって笑い飛ばせたんだ」
合図が終わる

少年少女前を向け
眩む炎天すら希望論だって
「ツカミトレ」 「ツカミトレ」と
太陽が赤く燃え上がる
さぁさぁ、コールだ。最後にしよう
最善策はその目を見開いた
オーバーな妄想戦線

感情性のメビウスの先へ

出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-130529-184

メカクシコード

メカクシ団の活動をクールに綴った楽曲です。
団員の中でしか通用しない"合図"
独特な格好良さに思わず団員に入りたくなってしまう…そんな魅力的な一曲です。

希望の消えた世界は 太りすぎてちょっとも飛べない。
依然僕にマチガイを インポートする。
ズボンの裾伸びきって iPodのコードが揺れる
イヤホンをあてがって とりあえずはフード被っておけば問題ないや。

「目隠し完了。」 いつもどおり 視えない現状。
非常灯 赤く光れば またシュールな景色になる。

案外今日が来なくても、ローファイな風景を連れて
生涯不安症な君と 明日へ先に 行けそうかもね。
「さぁさぁ、なんかないものか。」と ユレ気味にビートを刻めば
そうそう悪いもんじゃあないさ。 まぁ、飽きないうちは。

虚栄心を呑み込んで 2つ目の遮断機を右へ。
期待に胸が詰まって 口元がちょっと ニヤッとしそうだ。
グルービーになりきって 走り気味にリードするけど
俄然空気に馴染んで 誰にも気付かれていないのなら 断然 オーライ 

「任務続行。」 あと20分。 引けないでしょう? 
スニーカー結び直して 「ほら、合図だ。クールに行こう。」 

上昇中の体温なら、ハイパスで一気にトばして
延々肥大中の街を 西へ、北へ、君のそばへ。
「おいおい、ちょっとオーバーだろ?」 金髪のヒールが笑えば
残念、解らないだろうね。 隠し切れない 君じゃ。

募集人数無制限。 無論、途中参加も歓迎。
募集要項無条件。 服装は自由。
自称ウブな君だって 合言葉ハサんで即加入。
そりゃあそうさ僕なんて ニジオタ コミュショー ヒキニート。
だが 問題ないぜ?

「気分最高」 振れるピーキー 止まない警鐘
ネオンが不意に落ちれば さぁ、フードを脱いでみせて。

案外 今日が来なくても、ローファイな風景を連れて
生涯不安症な君と 明日へ先に 行けそうかもね。
「さぁさぁ、どんなもんなのさ」と 赤い目こすって見渡せば
なんだい、つまんなくもないな。 じゃあ、冷めないうちに
いただいてしまおうか。

出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-120530-129

人造エネミー

記念すべきじん(自然の敵p)の一作目の作品です。
PCの世界でしか生きられない人造少女が、ある出来事を境に引き籠るようになった少年を励ますストーリ。
人造少女の寂しさと健気さが胸に残る一曲です。

「夢の消えた毎日を 繰り返していたって 意味などないよ。」と
素晴らしいこと言うね
君もそう 「非現実を愛してます。」なんて指では言うけど
口では何も 言えないのにね
顔も声もない人と 繋がってるなにかを感じてる
それはきっと 相思相愛じゃないけど
そうやって今日もまた 一日が終わるけど
君は生きたようなフリをして して そして眠る

ああつまらないなと 目を背けてみても
閉じることは出来ないくせに
ねぇ そんなことを認めもしない割りに
今日もまた厭らしい顔で 画面の奥の私を見てるよ?


それが最善策じゃないことを きっと君は知ってる
萎んだ暗い毎日に 溺れてるのは苦しいよね
嘘じゃない現実が何なのか 解らないのなら一緒に
人が造りだした世界で 生きるのはどうかな?

君を否定するような場所なんて いる意味が無いでしょ?
もう全てNOにして 私だけを見てよ

「ああ素晴らしいね。」と 手を叩いてみても
全部嘘で外はゴミだらけ
ねえ 苦しいほどそれに 埋もれた君が
何で今あっちにむける冷たい顔で 私を見てるの?


それが最善策じゃないことを きっと君も知ってる
それの先にあるのはきっと 底無しの孤独感
光の射さない毎日を 繰り返してた部屋に
崩れ始めている私の ノイズが響いてる

「こんなの全然解らないよ」 叫んだ私に君は
「喋るだけのおもちゃはもう飽きた」と言った

出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-120530-126

ロスタイムメモリー

人造エネミーで登場した少年。
その少年がどうして部屋に引き籠る生活を送るようになってしまったのか…
きっかけとなった少女の存在と、これからの少年の行く末が描かれた一曲です。

数年経っても影は消えない 感情ばかりが募って行く
踞って一人描いていた
炎天直下 坂道の上 滲んだ僕らが歩いていた
夏の温度が目に残っていた

「構わないでよ、」「何処かへ行ってくれ」君の手を払った
「行かないよ」なんて言って君は僕の手を掴んだ
「五月蠅いな」僕はちょっとの先を振り返ずに歩いた
『本当の心は?』


「聡明」なんかじゃ前は向けない 理由が無いから腐って行く
巻き戻ってくれれば良いのにな
何年経っても僕は死なない 希望論ばかりを唱えている
当然今日も君は居ないのにさ

「構わない、死ねよ、死ねよ」って手首を握って、ただ呪って
何も出来ないでただ、のうのうと人生を貪った
「夏が夢を見せるのなら、君を連れ去る前へ」なんて
照れ隠しした日々が 空気を照らして脳裏を焦がしていく

18歳になった少年 また何処かで待っていたんだ
カゲボウシ滲む姿を思い出して
炎天下に澄んだ校庭 笑っていた君が今日も
「遊ぼうよ」って言ってユラユラ揺れた


「心配です」と不器用な顔 隣人なんかには解んないさ
悲しそうなフリをしないでくれ
朦朧、今日も不自然でいよう 昨日のペースを守っていよう
君の温度を忘れない様に

叶わない夢を願うのならいっそ掠れた過去を抱いて
覚めない夢を見よう 当然の様に閉じ篭って
「それじゃあ、明日も見えないままですよ?」
それならそれで良いさ
つまらない日々を殺す様に手を染め、『一人』を選ぶから

18歳、腐った少年 また今日も祈ってたんだ
色めいた君の笑顔にしがみついて
炎天下に「どうかいっそ連れてってくれよ」なんて
呟いて息を静かに止めた


「聞こえていますか」と声が消えた
理由もなんだか解っていた
夏の温度に手を伸ばしていた

炎天下、願った少年 「あの頃」に立っていたんだ
夏めく君の笑顔は変わらなくて
「死んじゃった。ごめんね」なんて
「『サヨウナラ』しようか」なんて
寂しいこと言わないで 往かないで
カゲボウシがそんな僕を見つめていたんだ

出典: http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=k-130529-191

アヤノの幸福理論

引き籠ってしまった少年にとって大切だった少女の物語。
家族の事を一番に考え、養子にやってきた子供たちにも優しく姉の様に接する様子が印象的です。
しかし彼女は、この幸せがいつか消えてしまうことを恐れていた…終盤に向かうほど悲しい曲です。